2015.07.17
編集・鮓谷の東京“コスパ”カレンダー Vol.12「食に対する知識とリスペクトはクリエイティビティを刺激するのに不可欠だと思っています」
By Luca Fantin/ルカ・ファンティン(『ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティン』エグゼクティブシェフ)
のっけから高尚で、我を忘れそうです。が、食に限らず、知識とリスペクトこそ、どの時代でも、そして政治、男と女、結婚生活、ひいては社会にも必用だと考えれば、これほど大切なことはないのはないでしょうか(特にこのブログで)。
天下のブルガリが、とうとう、そのレストランに名を冠したルカ・ファンティンシェフ。2015年1月から同9月まで「IN CIBO VERITAS(イン・チーボ・ヴェリタス=真実は食の中にある)」というイベントを開催中!
ミシュランの星もちセレブシェフ7人が、ルカシェフとコラボレーションディナーを創作するために順繰りに来日するという、まさしく世界の一流の食はTOKYOに集まるというのが具現化されたイベントです。
今回は世界50ベストレストラン(World's 50 best restaurants)にも選ばれたことのあるカルロ・クラッコシェフとコラボしたというので、いそいそと馳せ参じてきました。
と、出会ったのが、こちらの卵黄の……麺!!!! こちらは後述するとして、すべてのお皿が既視感のないものばかり。
世界の一流がコラボして、ドヤサッドヤサッとこちらの度肝を抜くので、だんだんですね、なぜか、脳内でフリーザのセリフがあの声で流れ始めるという状態に!

“ウニ モスカート ダスティ ケッパー”
(最近のトレンドとして、メニュー名が素材のみというものが多い)
こちらに合わせたフランチャコルタ(イタリアの泡)は、『Franciacorta Anna Maria Clementi 2005』。
このウニのなかには『モスカート ダスティ』という微発泡の白ワインが注がれており、ウニの下に敷き詰められたハーブを香りながら、ウニ酒を飲むという、ウニ&白ワイン&ハーブのハットトリック!
舌と鼻腔で食事する、というのは最近色々なシェフさんが試みておりますが、お酒までいっしょくたに、とは、まさしくハットトリック!(しつこい)
食べ終えると、不思議な高揚感に駆られるわたしの耳元に、またフリーザのセリフが……!
「お待たせしましたね…さぁて、第2回戦と行きましょうか…」(完全版第21巻より)
数式にすると、香り×(アフロディジアック・お酒 × アフロディジアック・ウニ)=フリーザ
続いてはルカシェフの“島鯵のクルード パプリカのサルサフレッダ”。
クルード(crudo)は「生、加工しない」の意味、サルサフレッダ(salsa fredda)は「冷たいソース」の意味です。
素のままのパプリカソースの滋味が本当に強くて、島鯵の可能性を押し広げつつ底上げします。
数式にするとナマ×ナマ+泡酒(Crutefranca Bianco2013)=呑兵衛のエクスタシー。
と、ここで、冒頭の玉子麺!!!!!
カルロシェフの“卵黄を練り込んだスパゲッティ アーリオ オーリオ ペペロンチーノ”が登場! スピーチレス!!!!! 言葉を失う私にすかさずフリーザ、
「ホホホ、生まれてはじめてかもしれないな。こんなにわくわくするのは。どうやって料理しようか」
こちら本当に卵黄のみ、卵黄をマリネしてひたすら練り、練り、練ネルネー…(自主規制)、何時間も練って、そして練っていくうちに透明になり、そこで麺状にしたというのです。
ブルガリの宝石のように美しくキラキラ輝く黄金の糸、まさかの実写化です。
初めて口に運ぶと史上最高レベルのモチモチっぷり。餅よりも、モチモチ。見た目のインパクト以上に、味の構成が端正で繊細。度肝を抜かれたのに、もう一度食べてみたいと思わせる不思議な感覚。
想像以上に食の世界は日進月歩。ドラゴンボールZの宇宙対決のような体を成し始めていると言えるかもしれません。
詳しくはこちら。
最後のコラボは2015年9月28日(月)と29日(火)の2日間。残念ながらチケットは完売です。完売で〜す! ではまた!
……。
………。
完売なんです。でも!! 紹介しておいて、完売で〜す! ではまた! とか、そんな適当な東京カレンダーでは御座いません!宇宙対決、経験してみていただきたいと、東京カレンダーでは特別リザーブ席(1組2名様)をご用意!
詳しくは8月20日発売の東京カレンダー、または(8月20日以降の)トップページにてご確認ください。
それでは、(本当に)また!
※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。
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