身も心も酔わせる、二軒目の切り札 Vol.3

二軒目の『STAR BAR GINZA』の魔のサイドカーで引き出す本音

バレンタインデーに憧れの会社の先輩であるマリ(33)にチロルチョコをもらい、お返しにとホワイトデーに『鮨たかはし』でご馳走したが、マリに全くその気はないようだった。このまま帰っては男が廃る。鮨屋を出て僕は延長戦を申し込んだ。

「この後、もう一軒どうですか?」

「うーん、少しならいいけど」

ここは銀座一丁目だ。タクシーで遠くに行くよりは、この辺のBARに入るのがよかろう。銀座は普段さほど来るわけではないが、一つだけ知っているBARがあった。オーセンティックBARの部類には入るが、堅苦しくないカジュアルなBARだ。

「ここから歩いて5分くらいのところにあるんですが、シックなBARです」

「そうなんだ。任せるよ」

そうして僕らは『STAR BAR GINZA』に辿りついた。

「銀座以外にはなさそうな大人なBAR。あなたも、大人になったのね」

「一軒目でも大人になったねって笑。からかいすぎですよ」

「ごめんごめん、新卒のときの印象が強いから。ほんと、やんちゃな子だったね」

たしかに僕は新卒の頃よく問題を起こしていた。そんな僕を見かねて拾ってく......


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