あの「スタートアップ」経営者のここぞのチカラ飯 Vol.2 Vol.1

若手スタートアップ経営者たちのパワーの源

20代から30代前半の伸び盛りのスタートアップ経営陣。どんなチカラ飯を食べてサービスのKPIを伸ばしているのだろうか。

村上太一/リブセンス 代表取締役社長

いい仕事は健康から
日本人だからやっぱり和食

「ひとりで美味しいものをゆっくり味わい、疲れを癒やすのもいいのですが、目標を達成した後に会社の仲間と一緒に食べる食事は格別。高揚感で一気に疲れが吹き飛び、それだけでパワーチャージになります」。そう話すのは、史上最年少で東証一部上場を果たすなど、若くから活躍されてきた村上氏。そのパワーの源は、和食にあるという。

「いい仕事をするためには健康が第一。だからこそ、食事には気を遣うようにしています。たまにガッツリ肉を食べたい気分になるときもあるのですが、やっぱりごはんにお味噌汁と小鉢がついた和食が落ち着きます。日本人だからですかね」

村上氏の躍進には、和食によるさりげない健康管理があるのだ。

焼肉コース(¥9,720)

ヨロニク

よろにく

シャトーブリアン、シルクロースの2大看板を筆頭に、厳選された13の部位を、特徴を生かす様々なつけダレで食す肉通垂涎のコース。〆は素麺、デザートはほうじ茶のカキ氷でさっぱりと。「焼肉の概念を超える美味しさ。目標達成のご褒美として社員たちと行きます。もちろん私の自腹で(笑)」

サーモンのつけ焼、定食セット、カンパチの刺身(¥810、¥790、¥1,240)

テイショクサトウ

定食サトウ

味が染み込んだサーモンのつけ焼き、鮮やかな彩りの小鉢が並ぶ定食セット。定食屋ながら夜は居酒屋としても営業。家庭的な雰囲気と上品な味付けが魅力だ。「ひとりで食べるご飯はここが好き。マザーズへ新規上場承認が下りた日の夜は、自分へのご褒美に刺身をトッピングしました」

桜肉のしゃぶしゃぶ(1人前 ¥2,700 要予約/2人前~)

ソマリ

そま莉

「すべての単品料理が美味しいのですが、しゃぶしゃぶは別格。会社の近くというのもあり、週4回通ったこともあります(笑)」と村上氏が絶賛するしゃぶしゃぶは、刺身用の熊本産馬肉を使用し、クセのない甘みを堪能できる。〆に提供される蕎麦(¥300)も人気だ

■プロフィール
むらかみ たいち アルバイト情報サイト「ジョブセンス」、賃貸情報サイト「door賃貸」をはじめ、数々の成功報酬型サービスを展開。史上最年少の上場企業経営者

森 健志郎/株式会社スクー代表取締役社長

仕事の深い話はパワフルな店で

森氏の1日のスケジュールは7〜8件のアポイントに加え、役員のマネジメントやプロジェクトの管理など、まさに多忙。昼食はコンビニなどで済ますことも多いという。しかし、その反動か夜の食事にとことんこだわる。好みは沖縄を中心とした南方料理だ。

「アットホームなお店が多いので気がつくと選んでいます。株主さんなどと食事に行くことが多いのですが、その食事の意味合いは、その人と深いコミュニケーションを図りたいというのが大きい。だからかしこまったところでは意味がないんです」

美味しい食事はもちろん、食事を盛り上げる楽しい雰囲気は元気の源でもあり、ビジネスの潤滑油でもあるのだ。

水炊き鍋(1人前¥1,620/2人前~)

キュウシュウリョウリ タモイヤンセ シブヤテン

九州料理 たもいやんせ 渋谷店

客の9割がオーダーするという「水炊き鍋」は、この季節の人気メニュー。宮崎産の鶏ガラで丁寧にとったスープは、濁りのない黄金色。噛めば噛むほど旨みを感じる鶏肉と、ヤゲン軟骨が“コリッ”とした食感を演出するつくねが味わい深い。森氏も「鍋ならここで決まりですね!」と太鼓判を押すほど

名物琉球ラフテーポテトあんかけ(¥734)

テヤンデイ シブヤテン

てやん亭゛ 渋谷店

鹿児島の黒豚を半日煮込み、柔らかく仕上げたラフテーに、マッシュポテトをミルクで伸ばした餡をかける創作沖縄料理。ラフテーの甘辛が餡の甘みと絶妙に合う。「新しいメニューも多く、発見がある店」と森氏。泡盛のカクテルやゴーヤのポタージュなどの創作料理が、会食に花を添える

ゴーヤチャンプルー(¥780)

ウミカゼヤマウタ

うみかぜやまうた

カウンターと座敷で構成された沖縄バー。人気のゴーヤチャンプルーは、ゴーヤの苦みを残し、卵は半熟で仕上げる。そしてスパムの塩分が全体をひとつにまとめる。森氏はこれを一風変わった酒を合わせる。「オーク樽で寝かした泡盛をソーダで割った『泡盛ハイボール』。これが合うんです」

■プロフィール
もり けんしろう 2011年10月に「スクー」を設立。無料の生放送授業で学べる、オンライン学習サービス『schoo WEB-campus』を運営し、新しい学びの形を提供する

山本憲資/Sumally Founder&CEO

カラダに活力を入れてくれるのは、やっぱり肉と米!

2014年は「Sumally」の新機能をリリースしたりと、例年どおり多忙だった山本憲資氏。メールも電話もこない早朝に仕事をするのが習慣で、かつ夜にお酒を飲むのも好きなので生活は遅寝早起きだそう。平日はほぼ100%外食で、一番の好物はお寿司。そして、チカラ飯として肉を食べることが多い。

「肉を気軽に食べられるので、焼肉にはよく行きますね。ホルモンよりは赤身肉が好きです。もっとガッツリ食べたいときにはステーキに行きますが、肉は日常的に取り入れたいのでカジュアルな価格帯の店が理想的。あとプレゼンの直前には、普段はあまり食べることのないおにぎりを食べて気合を入れたりもします」

ステーキのコース(¥15,000)

ステーキ ダイニング ヴィティス

Steak Dining Vitis

串に刺した肉を、炭をくべた煉瓦製の炉窯で焼くスタイルの新店。他の焼き方以上に高い技術が要求されるので、この焼き方をする店は日本でもわずかしかない。「築地の名店『哥利歐』仕込みのステーキを比較的カジュアルな値段で楽しめる店です。最高の焼き手によるステーキは格別!」

蟹大根鍋(¥19,000)

マキノ

牧野

ふぐの有名店で、ふぐに劣らず人気なのがこの鍋。味つけはシンプルに出汁と味噌のみで、毛蟹の味噌や出汁がしみた大根が客を魅了する。唐辛子もいいアクセントに。「冬は無性に温かいものが食べたくなります。そんな時に食べるのがここの蟹大根鍋。〆の雑炊も最高!」

おまかせコース(¥6,200〜7,500)

スミビヤキニクナカハラ

炭火焼肉なかはら

三ノ輪の超人気店『炭火焼 七厘』が店名を改めて市ヶ谷に移転。「昨年の11月に名前も新たにリニューアルしたばかりで注目度は高いです。ヘビーな肉じゃなくとも、それでも肉が食べたい時には、こんなカジュアルで上質な焼肉店に行きます。少量ずついろいろな部位を味わいたいですね」

■プロフィール
やまもと けんすけ 2011年にモノでつながるSNSである「Sumally(サマリー)」をローンチ。昨年にはユーザー同士で直接商品を取引できるように。iPhone版、Android版ともに高い評価を得ている。

出雲 充/ユーグレナ代表取締役社長

目標が達成できたとき
最上級の店で祝いたかった

出雲 充氏にとって渋谷『やさいや』は、起業する前からの特別な思い入れがある店。ここは、野菜でのビタミン補充のみならず、モチベーショ
ンを上げてくれる場所でもあるそう。

「僕がまだ大学生のときに、経営者の先輩に初めて連れてきてもらいました。その時はカウンターに座り、大人っぽい空間にドキドキしましたね。“社長はこういう所でチャージするのか!”と刺激をうけ、それ以来大事にしている店なんです」

事実、この店には起業家も多く訪れ、2階右奥の席に座る者はみな出世していく、なんて逸話もあるとか。そして出雲氏もその話どおりになったひとり。「ユーグレナ」設立から10年を迎えた2014年の12月には東証一部へ上場をした。そのときの祝いの晩餐とは?

「これだ!という特別な目標を達成できたときに行くのは、『ジョエル・ロブション』と決めていて、上場した当日の晩にも伺いました。というのも、ここには世界一のサービスをしてくださるプルミエ メートル ドテル、宮崎 辰さんがいるからです。宮崎さんのおかげで最高峰の食事を楽しむことができ、お祝いごとにはピッタリの場所です」

そんな祝杯の裏には、「ユーグレナ」が手がけるミドリムシを出雲氏自身が毎日摂取しているというライフスタイルがある。

「僕はサプリなどで1日約10億匹のミドリムシを取り入れています。不健康な人には即効性があるし、お酒の前に飲めば二日酔いにも効果的ですよ」

おばんざい4品+鴨鍋のコース(¥4,950〜)

ヤサイヤ

やさいや

趣のある木造建築へは、外国人の友人たちを連れて行くことも多い。「みんな“ワンダフルだ!”と喜びますね。あとは海外に行く前後に、野菜を食べるために伺うのが定番となっています。バングラディシュなどに行く前には、“しばらくカレーだから野菜を食べてから行こう”と欲するんです」

ディナーコース(¥23,000〜)

ガストロノミー ジョエル・ロブション

ガストロノミー “ジョエル・ロブション”

言わずと知れた三ツ星フレンチでのお祝いディナーも、食中の会話は独特なものだった。「東証一部上場の夜だったので、会社の仲間と慰労会のつもりで行ったんです。なのに僕以外の3人は“来年はこういうことをしよう!”と、もう次の仕事の話をしてるんですよ(笑)。みんな興奮してたのかな」

ユーグレナ・ファームコース(¥4,000)

ミョウジョウ

明星

100種の梅酒を揃える梅酒と福幸豚の店では、ミドリムシをふんだんに取り入れたコース料理を用意。お通しはなんとミドリムシのサプリで、しゃぶしゃぶのタレやデザートにまでミドリムシが含まれている。「このコースを食べきると、22.5億匹ものミドリムシを摂取できて元気になれますよ」

■プロフィール
いずも みつる 藻の一種であるミドリムシ(学名:ユーグレナ)を中心とした研究開発および生産を手がけるバイオベンチャーを経営し注目を集める。ひとり飯では牛丼や天丼を食べることもあり

片桐孝憲/ピクシブ代表取締役社長

心にダイレクトに響くメニューで活力アップ

「オフィスに一度入った後に外に出てごはんを食べて戻るというのは、かなり面倒臭くて……。なので、ランチは食べないか、オフィスで食べることが多いです。夜は、会社の仲間か一緒に仕事している人たちと食事にでかけるようにしています」と語るのは、ピクシブ代表取締役社長の片桐孝憲氏。昼間は会社で仕事に集中している分、夜の食事は貴重なコミュニケーションの場となる。

会社からすぐの場所にある『志乃ぶ』は、魚料理が豊富な小料理屋。「僕の地元である静岡県浜松市天竜区佐久間町で過ごした日々を思い出すお袋の味。いつも社員と行って会社の悪口をみんなで言い、最後は味噌汁で水に流すのがお決まりです。その一杯が欠かせません」。

新宿・歌舞伎町の細い路地を入った先にある『上海小吃』も足繁く通う一軒。「奇人変人が集まった夜は決まってココ。その顔ぶれに負けず劣らず、メニューが実にユニーク。中国人ママの甲高い声が宴のゴングとなって、盛り上がります」

釣り好きな片桐氏。それ故、魚が主役となる鮨屋への思い入れは深い。「極寒、荒れ狂う冬の海に出て、なんの釣果も残せずに涙を流しながら
の帰り道の渋滞……。そんな辛い思いをしても、銀座の『鮨 たかはし』に行くと、魚の旨さや魅力を再確認させられます。まだ若いご主人が握る鮨が、最高! そして、僕はまた週末の海という戦場に出かけてしまうのです」

夜の定食(¥1,300~)

シノブ

志乃ぶ

親子2代の女将がもてなしてくれる和める店。築地から仕入れる魚が、常時10種類以上そろう。煮付けの煮汁は、つぎ足して使われる秘伝の味わいで、ごはんにも酒にも相性抜群。片桐氏が「懐かしい味わい」と、必ず注文する味噌汁は、昆布と鰹から丁寧にとった出汁がしみじみ旨い。

蛇湯(¥3,024)

シャンハイシャオツー

上海小吃

「蛇の濃厚なスープが冬の男たちの飲み会に唯一のぬくもりを与えてくれる」と片桐氏がオーダーするのは、たっぷりと大きな器で供される「蛇湯」。醤油ベースのとろみのあるスープに、豚肉、筍、椎茸、そして、生の状態でほぼ1匹調理された蛇が入っている。食べやすく、後を引く味わい。

握りおまかせ(¥12,000~)

スシ タカハシ

鮨 たかはし

「魚を旨くすると書いて“鮨”。大将の握る鮨を口にすると、それを実感できます」と、片桐氏が惚れ込む一軒。店主の高橋潤氏は、27歳という若さで独立を果たし、銀座に店を構えた。カウンター8席のみの凛とした佇まいで、テンポよく供される繊細な握りが食べ手を魅了する。

■プロフィール
かたぎり たかのり 2005年にWebシステム開発会社を創業し、イラスト・コミュニケーションサービス「pixiv」をリリース。2013年からコスプレコミュニティサイト「cure」の開発・運営も手掛ける。

髙橋正巳/Uber Japan株式会社 執行役員社長

会話が弾む一皿でリフレッシュ

昨年の7月に「Uber」の新社長に就任した髙橋氏。新サービスを立ち上げたこともあり、ここ数ヵ月は忙しい時期が続いたという。

「同時に様々な案件を抱え、それらをうまく乗り越えて一週間を終えた時は、ご褒美が欲しくなりますね。実際はほとんどあげられていませんが(笑)」

そんな髙橋氏にとってのチカラ飯は、“誰かと共にする食事”だ。

「自分にとって食事は、お腹を満たすだけでなく、コミュニケーションを取る重要な場でもあります。美味しい食事と大好きなワインに囲まれることで普段とは違った発想が生まれることもありますし。それも人と食事をする楽しみのひとつですね」。

シャトーブリアン(¥3,480)

エビスヤキニク キンタン

恵比寿焼肉kintan

常陸牛のシャトーブリアンをトリュフオイルでコーティング。さらにトリュフ塩をまぶして焼くことで、芳醇な香り漂う逸品に。「食感は驚くほど柔らかく、しっかりと肉の味を楽しめますがさっぱりとした味わい。大仕事を終えたあとなど、無性に肉が食べたくなった時に満足できる一皿」

おまかせ(12,800)

ギンザロッカクテイ アザブジュウバンテンン

銀座六覺燈 麻布十番店

100種ほどのワインを常備する串揚げの名店。メニューは旬な素材を使用した20本の串揚げ、サラダ、パン、エスプレッソコーヒーが付いたおまかせコースのみ。お好みでオーダーストップも可能。「カウンターで繊細な串揚げと厳選のワインを味わいながら、会話を楽しんでいます」

和牛のロールキャベツ(¥2,100)

ケンゾー エステイト ワイナリー ヒロオテン

ケンゾー エステイト ワイナリー 広尾店

赤ワインを加えてじっくり煮込まれた和牛ロールキャベツ。口に入れた瞬間に穏やかな風味が広がる。ワイナリー直営のテイスティングルームの一品だけに、ワインとの相性は抜群。「金曜日に仕事を終えた後、時間を気にせずゆっくりワインと食事を満喫しています」

■プロフィール
たかはし まさみ 米国シカゴ大学卒業後、「ソニー」に入社。昨年7月、ハイヤータクシーの即時手配サービスを提供する「Uber」に転身。日本法人の執行役員社長に就任


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