2010.09.21
『幸せになる、 小さなお店。』 Vol.11「幸せになる、小さなお店」の
先駆者たち。 Part2
確かな技術と経験を積んだシェフたちが、自身の考える最高のもてなしを追求し、
辿り着いた小さな店という境地。
新たなスタイルを確立した先駆者の名店へご案内。
2010.09.21
『幸せになる、 小さなお店。』 Vol.11確かな技術と経験を積んだシェフたちが、自身の考える最高のもてなしを追求し、
辿り着いた小さな店という境地。
新たなスタイルを確立した先駆者の名店へご案内。
シェフ、茂呂岳夫氏の手による料理の魅力は、ミシュラン三つ星のベルガモ『ダヴィットーリオ』、スペイン『エル・ブジ』などで培った現代的な手法を織り交ぜるメニューの数々。前菜とデザートは『エル・ブジ』の影響が色濃く、反対にパスタとメインは郷土色豊かなイタリアの味を踏襲。ふたつのスタイルを見事に両立させる力量は、推して知るべし、である。
フレンチの『アルモニ』『コジト』を手掛けた山田弘実氏のカウンタービストロ。店は5坪9席。「お客様へ完全に目の行き届くサービスをと考えた結果、その数は9名でした」と語る。料理は質を追求、「素材が一番重要。その味をいかに引き出すかが我々の務め。メニューはありますが、その日の素材でいかようにも作ります」と語る。山田氏の姿勢の集大成といえる店だ。
『ラルーヌ』をはじめとした国内で修業を積んだのち渡欧。かの『エル・ブジ』のフェラン・アドリア氏に師事。和と洋の垣根を超えた料理を、茶懐石のスタイルで味わうことができる『山田チカラ』。鮮度の高い素材使いに加え、栄養バランスも計算された充実のメニューは、まさに絶品。料理長と女将の二人三脚の渾身のもてなしは、忘れられない時を刻んでくれるだろう。
※こちらの店舗は、現在閉店しております。
駒沢大学駅前の交差点ほど近くにある地元住民からも支持される店。わずか12席ながら、凝った意匠で本場フランスの如くエスプリに富んだ空間で供されるのは、フレンチビストロ。オープンキッチンの上に掲げられた黒板には魅力的なメニューがびっしり並ぶ。また、ワインも秀逸で、京都の和食店からソムリエに転身した鈴木利一郎氏のセレクションも抜群だ。
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