広尾の地下で16年、食通たちを唸らせ続ける店がある。『イル テアトリーノ ダ サローネ』だ。
そこは日本のイタリアンで確固たる地位を築く横浜・山下町の『サローネ2007』のエスプリを存分に味わう店。港町の風も引き継ぐ同店に、広瀬すずさんが訪れた。
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日赤通りを地下へ潜ると、重厚でいて優美なエントランスが待っていた
店名はイタリア語で「サローネの小劇場」。階段を下りた先には、まさに劇場のホワイエのごとく、静謐でいてこれから始まる舞台への高揚感を掻き立てるようなムーディさが漂う。
元町本店は、海に浮かぶ船からイタリアの街を眺めたときにぼんやり灯る明かりのような店をイメージして開業しているという。だからか、ここも広尾の地下なのに、不思議と港町の温かさも感じる気がする。
ひと品目から肉料理!インパクトで心を掴むのがサローネスタイル
16年前からカウンターイタリアンを始めているとは、まさに先駆けだろう。それも、内装に和の趣を取り入れ、いまも他にはない新鮮な空間なのだ。
木目が美しいカヤの木のカウンターは、そのものがアートのような存在感。
そんな席で1品目に登場するのは、広島の希少な黒毛和牛「神石牛」のイタリア版タコス“ピアディーナ”だ。
口に含むと、深い旨みに幸せのスイッチがいきなり押される。肉汁と根セロリのピューレ、炭火焼きした香ばしい肉を、生地が破れた瞬間に一斉に感じる。
ご挨拶代わりとして大正解の、店にひと目惚れするような前菜だ。未知だった黒毛和牛を知るのも醍醐味。
横浜の総本山から始まったこの味わいに、次の料理が待ちきれない。空間にも料理にも日本の強みが表れ、それが心地良い刺激にもなっている。
広尾の小劇場を堪能したら、次は総本山を体験したくなる。気持ちはもう、横浜へ
コース中盤、魚のシグネチャーが登場。
真鯛の炭火焼きのスープ仕立てなのだが、意外や片口の陶器に盛り付けられている。
お箸で魚を先に食べ、最後、お猪口にスープを注いで楽しむのだという。
和食のお椀のようで、でもオレンジの香りやオリーブオイルを感じてやっぱりイタリアンなのだ。
合わせるトスカーナのワインもお猪口に入り、お猪口がふたつ並ぶペアリングが小粋。洒落たセンスの源流を、実際に港町で。そんな美食トリップも、悪くない。
広瀬さんが訪れたのは…『IL TEATRINO DA SALONE』@広尾
小劇場で観劇しているような臨場感のある食事をイメージして作られた店内には、ゆったりとしたカウンターが鎮座。
厳選の国産食材で、日本の12ヶ月の移ろいをイタリアンで表現するディナーコース(¥11,000~)は、季節ごとに通いたいと、再訪を誓わせる。
■プロフィール
広瀬すず 1998年、静岡県生まれ。2013年に女優デビュー。映画『ちはやふる』シリーズ、『流浪の月』等、主演作多数。話題のNetflixドラマ『ガス人間』に出演。10月9日(金)公開の映画『汝、星のごとく』に横浜流星さんとW主演。
■衣装
トップス¥85,800〈ハルノブムラタ/ザ・ウォール ショールーム TEL:050-3802-5577〉、パンツ¥282,700〈アダム リペス/アダム・リぺス株式会社 TEL:03-6820-5610〉、バッグ¥429,000〈フォンタナ ミラノ1915/イザ TEL:0120-135-015〉、リング(左手人差し指)¥718,300、(左手中指)¥727,100、(右手人さし指)¥916,300、(右手中指)¥536,800〈すべてレポシ/レポシ日本橋三越本店 TEL:03-6262-6677〉
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