A1:会話が楽しく、すぐに次のデートに誘ってきてくれたから。
悟と出会ったのは、知人からの紹介だった。「彼氏が欲しいから、誰か紹介して欲しい」と言っていたところ、急に悟を紹介してもらうことになった。
「イケメンだしいい奴だよ」と言われていたけれど、実際に悟に会うとたしかに私の好きなタイプの顔で、ちょっと心が躍った。
「こんばんは。美帆です」
「初めまして。悟です」
挨拶をしながら、再度悟を見てみる。身長も高いし、センスの良い服装もしている。
「美帆ちゃんは、何の仕事をしてるの?」
「私はデベロッパー系の会社に勤めています。悟さんは?」
「僕はIT系の会社を経営していて。最近はAIにも特化してるよ」
「そうなんですか!すごいですね。色々教えて欲しいです」
「うん、もちろん」
しかも経営者で、ちゃんと稼いでもいそうだ。
紹介してもらった友人に本気で心から感謝しつつ、すっかり盛り上がった私たちは、初対面なのに2軒目は二人で行くことになり、遅くまで一緒に飲んでいた。
「美帆ちゃんって、可愛いし話も上手だし…絶対モテるよね」
「そんなことないですよ。悟さんも、こんなにもカッコいいのに優しいし…そっくりそのまま、お言葉お返しします♡」
こんな会話をした帰り道。私は「久しぶりに好きになれる人ができたかも」と、心が弾んでいた。
しかも翌日、悟はちゃんとデートに誘ってきた。もちろん答えはYESだったので、私たちはすぐにデートをすることになった。
悟から送られてきたお店のリンクを開いてみると、意外に渋い感じの和食屋さんだった。
でも、私はこういうお店が嫌いではない。むしろ長年営業が続いていることだけでもすごいし、地元密着型の個人店に行くのが、個人的に好きだ。
◆
当日、華美になりすぎないように洋服を選び、私は指定されたお店へと向かう。既にお店に到着していた悟にまずは先日のお礼を伝えた。
「先日はありがとうございました。楽しかったです」
「こちらこそ。楽しかったね」
「このお店、よく来られるんですか?」
「ううん、僕も初めて来た…大丈夫だった?」
そう言いながら、悟はちらっと店主の顔を見た。
カウンター数席のみのお店だったので、会話はすべて聞こえていると思う。
「え?もちろんです。店内の雰囲気も味があっていいじゃないですか。こういう、昔からある地元密着型のお店、好きなんです」
こうして始まったデートだったが、私はだんだんと彼の本性をみることになる。







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