A1:相手から好意の視線を感じて、俺の方が優位だと思った。
明日香と出会ったのは三ヶ月前のこと。同僚と丸の内で飲んでいたところ、可愛い三人組がいたので僕たちから声をかけた。
「お仕事は、何をされているんですか?」
「僕はM&A関連の会社に勤務していて。明日香ちゃんは?」
「私は金融系です」
「そうなんだ。職場は?近く?」
「はい。お近くですか?」
「うん。僕も丸の内!じゃあ…今度、デートする?」
そう言うと、パァッと顔が華やいだ明日香。
率直に「かわいいな」と思ったし、話してみるといかにも優しそうで、好印象だった。
翌日、明日香の方から食事へ誘ってきてくれたので、僕は快諾した。そして僕たちは『Amber Trip』で初デートをすることになった。
店へ着くと、明日香はもう席に座っていた。
「ごめんね、待った?」
「ううん。私も今来たところだから」
「良かった。何飲む?」
「一杯目は…ビールにしようかな」
「明日香ちゃんビール?じゃあ僕も」
明日香はちょっと緊張しながらも、笑いどころでちゃんと笑うとてもいい子だった。
「太陽くんって、料理とかするの?」
「作るよ。パスタとかは得意」
「え、意外。絶対外食派かと思ってた」
「どういう意味だよ、それ」
テンポが良かったし、一緒にいて変に気を使わなくていい。何よりも。明日香は分かりやすく、食事をしながらチラチラと僕の顔を見ている。
「どうした?」
「あ、ごめん。つい見ちゃって」
「何それ」
― あ…。これは…。
僕だってバカじゃない、相手からの好意はちゃんとキャッチすることができる。だから僕は、イカ墨で和えた冷製ビーフンにキャビアがのった「漆黒」などを食べながら、恋愛の話もちゃんとした。
「明日香ちゃんって…。今、彼氏とかいるの?」
「私?いないよ。彼氏欲しいなぁとは思っているけど」
「そうなんだ。可愛いし、モテそうなのに」
そう言うと、明日香の頬が赤くなった。めちゃくちゃわかりやすい。
この後もずっと、明日香はわかりやすく僕に好意を向けてくれていた。
それはもちろん、嬉しい。ただこの後の行動で、僕の中ですべてが決まってしまった気がする。
食事を終え僕が支払った後、きちんとお礼を言ってくれた明日香の好感度は高かった。
「いいの?ありがとう。ご馳走さまです」
「もちろん。それよりこの後どうする?」
なんとなく、聞いてみたセリフだった。帰るのもありかなと思っていたが、明日香は意外にもノリノリだった。
「もう少し一緒にいれたら嬉しいけど…。でも、無理せずに。太陽くん、明日早かったりしない?」
「明日ゴルフだからそこまで遅くまではいられないけど…。友達の車に乗せてもらえるから運転じゃないし、せっかくだしもう1軒行こうよ」
「うん♡」
こうして僕たちはもう1軒行ったが、24時前には解散となった。
ご飯自体は、楽しかったし、彼女に悪い所はない。だから明日香に誘われると会う…そんな関係がこの先続くことになる。







この記事へのコメント
こんな男と結婚してもろくなことにwないから付き合わなくてOK。別に悪い子じゃないし他にもっと愛してくれる人すぐに見つかると思う。
そん時になって惜しくなって追いかけてくるんだろこの男は。