A1:彼氏募集中で、まずはデートに行った方が早いと思ったから。
修平と出会ったのは、異業種交流会だった。友人が働いているコワーキングスペースが主催していた会に、私は興味本位で参加した。
そこにいたのが、修平だった。
優しそうな雰囲気を醸し出している修平。なんとなく話すことになったのだけれど、全く嫌な感じはしない。
「じゃあ美波さんも、僕みたいに友人に誘われて参加したんですか?」
「そうです。私の友人がここで働いていて。たまたま声かけてもらった…という感じです。修平さんは、何のお仕事をされているんですか?」
「僕はAIを使った営業ツールの会社で一応役員をしていて」
「そうなんですね。すごい」
仕事もちゃんとしているし、役員ならば多少の稼ぎもあるだろう。
そんなことを考えながら話していると、異業種交流会の終了時間が近づいてきてしまった。
するとそのタイミングで、修平が連絡先を聞いてきた。
「あの…良ければ、連絡先とか聞いてもいいですか?」
「もちろんです」
彼氏募集中の身としては、こんなふうに連絡先を聞いてくる人は大事にしたい。
そう思っていると、修平はちゃんとデートにも誘ってきてくれた。
「良ければ、今度ご飯へ行きませんか?」
修平がグイグイ来るようなタイプには見えなかったので、少し驚いた。でも同時に、嬉しくもなる。
デートに誘ってくるということは、見た目やフィーリングなどの第一関門は突破した、ということだろう。興味のない人と二人でご飯へ行こうなんて思わないはずだから。
だから私も、笑顔で返す。
「もちろんです。いつがいいですか?」
そして善は急げと、私は日程をFIXしにいくことにした。
「来週の金曜日とかどうですか?」
「いいですね」
「じゃあお店、探しておきますね。嫌いな物とかありますか?もしくは、食べたい物など」
「何でも食べられます。でもあえて言うなら…焼き鳥とか?」
「わかりました!良い感じの焼き鳥屋さん、探しておきますね」
彼氏は欲しいから、チャンスがあれば掴みに行く。
そう思っているから、修平とのデートは前のめりだった。
◆
デート当日、修平が予約をしてくれていた、虎ノ門の焼き鳥屋さんへと向かう。
でもこのデートを終えて、「人を好きになるって難しいな」と思うことになる。
彼が悪いわけではないのだが、なんともいえない微妙な感じで初デートが終わってしまったのだ。








この記事へのコメント
忙しい人ならLINEの返信なくても仕事終わって待ち合わせ場所に直行するかもしれない。待たされてすっぽかされたんだと気付くの結構なダメージなのに。ふざけんなだわ。
問題は何故そのまま平気でフェードアウト出来るのか、適当な理由付けてお断りの連絡をするのが最低限のルール?マナー、常識だけど。親の顔が見てみたいよ。