「不易流行」とは、時代を超えて変わらない本質的な「不易」と時代や状況に合わせて変化する「流行」を調和させる概念。
名作アイテムを選ぶ審美眼を持ちながら、店選びでは最新店も押さえる。そんな柔軟な感性こそが大人の男には必要だ。
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【vol.14】Barbourの「スペイ」
六本木「アークヒルズサウスタワー」の一角に佇む焼肉店『六本木 大皿焼肉老中』。「旨い肉は、歴史をも変える」を掲げ、店名は幕末の大老・井伊直弼に由来。
彦根藩が近江牛を献上していた風習を井伊が止めたことで、水戸藩主・徳川斉昭の怒りを買い、桜田門外の変の遠因になったという説にちなみ、もし旨い肉が人をつなぎ続けていたなら──そんな歴史の余白を、ひと皿の思想に据える。
空間を彩るのは古伊万里や古九谷、昭和の印判皿。店主が幼少期に親しんだ町家と茶道の原風景を、焼肉という食文化に重ね、店の世界観を形づくる。その姿勢は、バブアーの「スペイ」に通じる。
釣りの際、水に浸からないようにと生まれたショート丈は、機能から導かれたデザインが時代を越えて街着へと定着。老中の大皿盛りもまた、提供の合理性から生まれ、視覚的高揚を伴う体験に昇華する。
モノは変われど、店も服の作りも一切妥協はない。美意識を現代の感覚で編み直せば、変わらないものほど、変わり続けられるのだ。
■アイテム
¥63,800〈バブアー/バブアー パートナーズ ジャパン TEL:03-6380-9170〉
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