Q1:男が初デートの時から感じていたことは?
健太郎と出会ったのは、私の行きつけのバーだった。マスターと仲が良いため、私はよく一人でも飲みに行っていた。
するとそこに、健太郎は別の常連に連れられて来た。
人気バンドのボーカリストにいそうな、少しクセのある髪に、シンプルだけどセンスの良い服装。そしてかけていた黒縁のおしゃれメガネも抜群に似合っている。さらに185cmもある高身長…。と、お店に入ってきた瞬間から「カッコいい人だな」と思った。
健太郎を連れて来た人と三人でカウンターにて話しているうちに、なんとなく自然と仲良くなり、気がついた時には、客は私と健太郎だけになっていた。
「茉莉花さん、明るくて面白いですね」
「健太郎さんも素敵です」
そんな感じで、なんとなく連絡先を交換し、二人で飲みに行くことになった。
初めてのデートは、お互い食事を終えたあと、恵比寿で会うことになった。
「お疲れさま。ごめんね、遅い時間からで」
そう言って、約束のお店に入ってきた健太郎。今日もクラっとするくらいカッコいい。ただ2軒目のせいか、少し疲れているようにも見える。
だから極力明るい笑顔を作って、場を盛り上げることにした。
暗い子より、明るい子の方がいい。これは恋愛の鉄則だ。
「全然大丈夫。むしろお仕事忙しいなか、時間作ってくれてありがとう。今日、会えることすごく楽しみにしていたから、会えて嬉しいな♡」
そういうと、健太郎の顔は急に晴れやかになった。やっぱり、笑顔は最高の特効薬だ。
「ありがとう、そう言ってくれて。僕も楽しみにしていたよ」
「私も新年会で忙しかったから、逆に2軒目からで助かったかも」
「良かった。何飲む?」
「とりあえず…ハイボールにしようかな」
「いいね。俺はロックにしようかな」
乾杯を済ませ、お互いの仕事のことなどを話し始める。
「健太郎くんは、何の仕事をしているの?」
「僕は建築系だよ。茉莉花ちゃんは?」
茉莉花“さん”だったのに、いつの間にか茉莉花“ちゃん”になっている。それが嬉しくて、私は少し椅子を健太郎に近づける。
「茉莉花ちゃんって呼んでくれるの、嬉しいな。私は外資系のブランドで働いているよ。だから一応、カテゴライズではアパレルになるのかな…といっても販売員じゃなくて本部の方だけどね」
「あのバー、よく行くの?」
「うん。一人で飲みたい時には行く感じかな。マスターとも仲良いし、一人でも通いやすくて。普段はそんなに一人で飲まないけど、あのお店だけは特別なんだよね」
「俺はこの前初めて行ったけど、いい店だよね」
「そうなの〜!居心地も良いし、雰囲気も良いから何となく通っちゃうよね?」
そんな会話をしているうちに、どんどん夜は更けていく。そして気がついたら、もうすぐ24時だ。そして隣にいる健太郎が、何だか顔がほわんとしてきた。
「あれ?酔っ払ってるの?可愛い」
「可愛いとか言わないで。というか、茉莉花ちゃん。時間は大丈夫?」
「うん、大丈夫。今日は金曜だし、明日は仕事がお休みだから。健太郎くんは時間大丈夫?」
「うん、俺は何時でも。そういえば、茉莉花ちゃんのお家ってどこだっけ?」
「私は中目黒だから、歩いて帰れる距離だよ。健太郎くんは?」
「僕は恵比寿。そっか、お互い家が近いんだね」
ただ結局この日は深夜1時まで飲んだものの、会話がフワフワしており、そこまで仲が深まったとまでは言えない気がする。
恋愛の話もまったくしていない。これでは何も進まない。
― 時間が足りなかったかな…。
そう思ったので、帰り際に私は念を押してみた。
「健太郎くん。次は、ご飯に行かない?」
「うん、そうしよう」
こうして、無事に二度目のデートに進むことになった。







この記事へのコメント
あと、周囲は皆ボトックスやヒアルロン酸入れれるけど私は課金ゼロよ自慢も不要だった。
で一発アウトな明日のアンサー