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30歳になりまして Vol.13

「私何やってるんだろう…」30歳で失恋し、寂しさからつい元カレと過ごしてしまった女の混乱

◆これまでのあらすじ

大手IT企業のマーケティング部課長・桜庭菜穂(30)。5歳下の人事部・澤石蒼人と交際している。半年記念日の箱根旅行で、お互いの気持ちが噛み合っていないことが明らかに。ついに蒼人にフラレてしまった菜穂は――。

▶前回:半年記念日に、彼と一泊旅行。しかし、幸せな雰囲気が一変した“プレゼント”とは?


Vol.13 失恋後の過ち


「しばらく、同期の家で過ごす。今までありがとう」

そう言って蒼人が出て行ったのは、箱根旅行から帰ってきた翌週のことだった。

そして日曜。私は今、がらんどうになった蒼人の部屋に、自分の荷物を移動している。

日当たりがいい、まだ契約したばかりのマンション。2人の未来を想像しながら選んだこの部屋にひとり残されてしまったことが、悔しい。

とはいえ引っ越す元気もなく、とりあえず一人でここの家賃を払いながら暮らしていこうと決めていた。

私は丁寧に掃除機をかけながら、家族のことを考える。

別れたことは、母にも、妹の由佳にも言えていない。とくに母には「ほら、やっぱり年下なんてやめときなさいよ」なんて言われる気がするから、報告する気が起きない。

― ま、そのうちね。今は、自分を癒やしたい。

私は、大きなダイニングテーブルの上にPCを置き、電源ボタンを押す。結局、心の拠りどころは、仕事だ。



翌日。

出社をすると、部長から「ちょっといい?」と呼び出された。

この記事へのコメント

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No Name
バカ女過ぎて
2025/07/30 05:3625Comment Icon1
No Name
えーーーーー、転職ww
そこのくだりが極めて雑でビックリ! 新しい会社に入って独身のイケメンが多くてひどく驚いたのかな? 最終話で新しく知り合った男とトントン拍子に結婚&ハッピーエンドならレベチでつまらないけど大丈夫かな。
2025/07/30 05:3823
😂
― なんていう朝なんだ…。
2025/07/30 05:1319Comment Icon1
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30歳になりまして

「30歳」

その数字は、女性の心に妙に重くのしかかる。

「年齢なんてただの数字」と本人は思っていても、世間がそれを許してくれない。

職場では、つい最近まで若手だったはずなのに、いつのまにか中堅どころになっている。

マッチングアプリだって自動的に30歳になった途端に「いいね」が減った気がする。

気持ちは追いついていないのに、30歳という年齢の重みがが急にのしかかる。

大手IT企業のマーケティング部で、課長職を担う桜庭菜穂は、30歳になって迷いが生じ始めた…。

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