この街で自身に必要なのは、競争心より安心感だと知った
信頼できるママ友ができたことで、ときにリフレッシュをしながら子育てに励んだ。気持ちに余裕ができてきたことで、耕太との関係性も改善していった。
土日は陸をベビーカーに乗せて、等々力緑地や多摩川河川敷までお散歩するのが定番。耕太の提案でよくミニピクニックをしたり、子どものおかげで何だか懐かしくほっこりする時間が増え、すっかりこの街の暮らしが好きになっていた。
平日、陸のスイミングスクールのお迎えの帰りに、“グランツリー”の1階にあるお鮨屋さんで夕飯を食べて帰るのも楽しみのひとつだ。
気がつけば、週3で“グランツリー”に行くときもある。港区のバーやクラブに通っていた数年前の自分には、こんなにショッピングモールに通うなんて想像すらできなかっただろう。
陸がこの春から入学した小学校は、数年前にできたばかりの、この辺りでは人気の学校だ。最新の設備や学習教材で“私立のような公立小学校”と言われていて、ほとんどの生徒がタワマンに住んでおり、中学受験をする児童が多い。
まだまだこの先、子どもの成長とともに、武蔵小杉の新たな一面を知ることになるだろうが、それもまた楽しみのひとつだ。
引っ越ししてきたばかりの頃は、この街の空気に抗うように、どこか“自分は違う”という俯瞰的な気持ちで過ごしていた気がする。でもいまは違う。
この街には、この街にしか流れていない幸せの空気がある。それは、競争や虚栄から一歩引いた場所にしかないものかもしれない。
武蔵小杉のタワマン29階から眺める景色には、あの頃にはなかった“確かな安心”がある。きっとそれが、私にとっての“次のステージ”なのだ。
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