0f3ec5ed6b3da229b75c065692b23f
男と女の答えあわせ【Q】 Vol.268

彼女を母親に紹介した直後に異変が…。外銀勤務の38歳男が、交際1年でフラレた理由

Q1:女が交際中、実は引っかかっていた点は?


結衣とは、大学時代の友人の紹介で出会った。

出版社勤務で、派手ではないが知性があり、言葉選びが丁寧で、ワインの香りを静かに楽しめるような、品のある女性だな…というのが第一印象だった。

二度ほどデートをし、何となく付き合う流れになり、交際へ至った僕たち。

交際して最初の半年は、すべてがうまくいっていた。

僕の多忙なスケジュールにも結衣は理解を示してくれていたし、「無理しなくていいよ」と笑ってくれる結衣は、本当にいい女だったと思う。

食の好みも合うし、週末は近所でブランチを楽しみ、帰りに目黒川沿いを歩く…など、静かに流れていくような時間も心地よかった。


ただ結衣は意外に適当で、大雑把な性格だった。

例えばイタリアンレストランに行った時のこと。たしかに美味しいけれど、若干パスタがゆるい。

「ここのお店、美味しいね」
「うん。でももう少しアルデンテがいいな。結衣はそう思わない?」
「まぁそうかも…でもいいじゃん、美味しいんだから」
「結衣は能天気でいいね〜」
「能天気は、才能だから」

大きな口を開けて、笑う結衣。ただ僕が細かい性格なので、彼女のこの性格に助けられることも多かった。

「裕二ってさ、平日と土日でテンションが全然違うよね」
「まぁ平日は気が張っているからね…」

平日の夜もたまに会うことがあったけれど、家で食事となると僕は基本的に話したくなくて、黙って食事をすることが多かった。

「ねぇ裕二…」
「なに?ごめん、疲れているから後でいい?」
「そうだよね、ごめんごめん」

そう言うと、結衣は何かを察するのかそれ以上は何も言ってこないようになる。その気遣いはありがたかった。

「お風呂、どうする?先に入る?」
「うん、ありがとう」

そして朝が早いので、平日は早く寝ていた。だからその分、週末はちゃんと結衣と過ごすようにしていたし、僕なりにケアしていたつもりだ。


「結衣、次の休みに温泉行かない?」
「いいね〜行きたい!」

もちろん温泉旅行の旅費は僕持ちだし、車も出す。そしてこれに関しては、僕はうるさくすら言っていない。

「裕二、いつもありがとう」
「いえいえ」

旅行をすると楽しいし、仲も深まる。それに旅行中にケンカもほぼしてない。したといえば、高いお金を払ったのに、なぜか隣の部屋に子どもがいて、うるさかったことくらいだ。

「結衣、隣やばくない?子どもがいるんだけど」
「本当だね。すごいね、小さい頃からこんな素敵な宿に来られるなんて」
「あいつら、うるさ…マジでハズレだわ」

思わず僕が、そう言ってしまうほどだった。

「窓閉めたら大丈夫じゃない?」
「そうかな」

そんな会話をしたくらいで、他は平穏だった。そして僕が強く結婚を意識したのは、僕の母親に会った時のことだった。

この記事へのコメント

Pencil solidコメントする
No Name
何だろう、裕二の「俺を中心に世の中が回っている」とでも思っているような言動…。パスタのくだりはもはや意味不明。ケチつけないと気が済まないタイプ?旅館に子供連れで来ていた家族を「あいつら」呼ばわりにドン引き。子供大嫌いなのかと思いきや、最後の 子供欲しいの? →良かった って、子育てには関与しないけどママに孫の顔は見せたいとかそんな? オカンに会わせる時も服とか他人事のように適当でいいよと言いながら、実際に着たワンピにはダメ出し。 お金目当てでも大概の女性は無理なんじゃない?😂 結衣は、知性と品のある女性? そんな人がレストランで食事しながら大口開けて笑うか? 「長崎になります」とか日本語もおかしいし。
2025/05/17 05:3148Comment Icon11
No Name
平日は基本的に話したくなくて黙って食事をすることが多かった。
嫌過ぎる。
2025/05/17 05:2846Comment Icon5
No Name
若干パスタがゆるい 🤣🤣🤣🤣🤣
2025/05/17 05:2634Comment Icon6
もっと見る ( 62 件 )

男と女の答えあわせ【Q】

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

この連載の記事一覧