Q1:女が別れを決意する原因になった言動の一端は?
恵梨香と出会ったのは、仕事の延長線上だった。当時クライアントが入るビルの受付として働いていた恵梨香。
「可愛い人だな」と思っていたけれど、一旦そのままになっていた。しかし偶然、僕の同期がその受付嬢たちと食事会を開催することになり、そこに恵梨香もやってきた。
「よく、オフィスに来られていますよね?」
「はい。覚えて下さっていたんですか?僕も、よくお見かけしています」
そんな会話をしたのを覚えている。ここから食事へ誘い、三度目のデートで僕のほうから告白した。
「恵梨香ちゃんって、すごいピュアだよね。男慣れとかしてなさそうだし」
「そうかな?まぁそんな激しく遊んでこなかったけど…康太さんは、モテそうだよね」
「でもモテる男、嫌いじゃないでしょ?」
「うん、そうだね」
「だったら、僕たち付き合わない?」
東京出身の恵梨香はどこかホワンとしており、その純粋さと性格の良さに惹かれて、僕たちは付き合うことになった。
◆
交際後も順調で、1年が経った頃。僕は彼女に同棲の話を持ちかけた。
「恵梨香、一緒に住もうよ」
「本当に?」
「うん。もちろん本気だよ」
すると少し迷ったようだったけれど、もちろん恵梨香は快諾して、僕たちは一緒に住むことになる。
同棲後も恵梨香は変わらず優しくて、そして家事力も高くて本当に助かっていた。ただ一つ気になっていたことがある。
恵梨香は性格がのほほんとしているせいか、とにかく動作が遅い。家事もとにかくゆっくりで、出かける前などせっかちな僕はイライラしてしまうほどだった。
「はぁ…。恵梨香って、ちょっと家事とかの効率が悪いよね」
「そうだよね…わかってはいるんだけど」
「もう少し効率的にしたら?今は家電も色々発達しているんだし」
「でも、ああいう家電って高くない?」
「お金は払うから。買いなよ」
「ありがとう」
外資系企業に勤める僕は、一応年収は2,000万ある。別に高級家電を買うくらい、いとわない。
「時間って重要だからね?お金で時間を買ったほうがいいよ」
「そうだよね、わかった」
そうしてこの翌週末、実際に僕たちは食洗機を買った。
もちろん、僕なりに恵梨香の家事の負担が減るように、手伝っていたつもりだった。
ただ本当に恵梨香はおっとり、のんびりしていて、一人で何かをさせると延々とその作業をしている。
例えば恵梨香のネックレスの紐が絡まっていたのだけれど、なかなか解けない。結局僕がやると、すぐに解けた。
「ふぅ…。恵梨香って、本当に一人だと何もできないよね。俺がいて、良かったね」
「そうだね。康太、ありがとう」
でも、これは僕側が一方的にイラついていただけのこと。恵梨香からすると、別に悪い点はなかったはずだ。
この記事へのコメント
出身地関係あるの? 東京にそんなチンタラしてる人いるかな?ハワイ出身とかならまだ分かるけど。
「でもああいう家電って高くない?」どの家電よ? 買ったのは食洗機😂 だよ。食洗機すらないお宅で育ったの?色々意味分からん。ただ、何一つ話し合ったりしてもいないのに突然キレて別れを切り出すストーリーは毎度毎度お馴染み!