Q2:男が結婚に対して非積極的になった理由は?
しかし交際が始まって半年くらい経ち、私は気がついた。永遠に、彼がプロポーズをしてこないことに。
しかし私には旅行という最終兵器がある。
宣言通り、半年後に一緒にバリへ旅行をした私たち。旅自体は楽しかったし、バリ島の豊かな自然とラグジュアリーなホテルやスパに癒やされ、完全にリフレッシュできた。
しかし旅を終え、私はすごくモヤモヤしていた。
なぜなら、私は期待していたからだ。「結婚前提、交際半年、海外旅行…」舞台は揃っていた。デザートが運ばれてきたり、ビーチ沿いを歩いたり…すべてのシーンで、私は期待していた。
でも光宏からは何もなく、完全に肩透かしを食らった気分だ。
だから帰国後、私は光宏に一旦確認を取ることにした。
「あのさ…光宏、本当に結婚する気、ある?」
すると光宏は驚いた顔をしてきた。逆に、その驚いた顔が失礼だと思い、つい私も怒り心頭になる。
「結婚前提って言っていたよね?この先、ちゃんと将来あるの?決めてる?」
すると光宏は頭をかきながら、ゴニョゴニョと言い訳を並べ始めた。
「わかっているけど…もう少し待てない?まだ付き合って半年だし」
「もう半年だよ?周りだって、みんな結婚しているんだし」
「みんなって誰だよ。自分たちは自分たちでいいじゃん」
「私、待てないからね?」
「わかったよ」
わかっているのかわかっていないのか…。でも考えているようだし、一旦私も折れることにした。
しかしここからしばらくしても、光宏が何か動いてくれることはなかった。
だから私は、考えた。あまりうるさく言うのも良くないだろう。だから別の方法で行くことにした。甲斐甲斐しく料理などの家事もし、帰宅が遅くなってもグッと我慢した。
本当は、言いたいことは山ほどある。でもここで怒ったら負けだと思い、頑張っていた。そして私は、もっと彼に結婚をイメージしてもらう作戦に出た。
それは、週末に温泉旅行をしに箱根へ行った際のこと。
チェックインをしようとすると、お子様連れの家族がちょうど目の前におり、小さな子がこちらをじっと見つめている。
「光宏、見て。可愛いね」
「本当だ」
「やっぱり女の子って可愛いね。でも男の子でもいいな〜。家族で温泉旅行とか最高だよね」
「そうだね」
「光宏的には、男の子と女の子、どっちがいい?」
「どっちでも可愛いと思うけど、娘だったら溺愛してやばそうだわ」
「たしかにね」
この温泉旅行中も結婚の話は進まなかったけれど、一応光宏にも将来子どもが欲しいという気持ちもあり、家庭を築く気持ちがあるとわかり、ホッと胸を撫で下ろした。
しかしこの温泉旅行から帰ってきたあたりで、光宏の態度は変わった。なんとなく、嫌な予感はしていた。急によそよそしくなり、冷たくなったから。
でも私は信じていた。
1年間真剣交際していたし、この先も一緒にいられる未来を見据えていたから。
しかし蓋を開けてみると、突然「別れたい」と言い出した光宏。
今年で35歳、今更そんなことを言われても困る。
「どうして?なんで?私のこと、嫌いになったの?」
「嫌いにはなってないよ…。でも、友美との将来が見えなくなって」
「どうして…」
信じていたのに、どうしてこんなことになってしまったのだろうか…。
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▶1話目はこちら:「あなたとだったらいいよ♡」と言っていたのに。彼女が男を拒んだ理由
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結婚したい女がやらかしていたことは?
この記事へのコメント
→ 傷害事件とかに発展しそうな勢い。