表紙カレンダー Vol.132

「メンバー全員で行くなら、あの焼肉店しかない!」Aぇ! group正門良規の東京・ご褒美メシ

フィレンツェに続く世界で2つ目のバーとして昨秋、梅田にオープンした『グッチ ジャルディーノ』。

イタリアのエレガンスが香る艶やかな空間は、旬の人こそふさわしいと、お招きしたのは関西発グループ「Aぇ! group」のメンバー、正門良規さんその人だ。

地元・大阪、そしてデビュー1周年を迎えるグループへの熱い想いを聞いた。



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大阪から羽ばたいた人気アイドルがいま、想うこと。


グッチのジャケットをさらりと着こなし、バーカウンターに佇む。正門良規さんの登場は、まるで舞台の幕が開けたかのようにドラマティックな瞬間だった。

シャッターの音が響く中、艶やかに時に物憂げに、次々とポーズを決めていく。Aぇ! groupで見せるアイドルの顔とはまるで別人。

ここ数年、多くのドラマや舞台に出演し、その演技力を磨いてきたと言われるだけに、まるで何かの役を演じているように見えた。滲み出る色気は隠しようもない。

だが撮影後の本人は「いや〜、かなり背伸びしました(笑)」と屈託なく、「大阪カレンダーの表紙に選んでいただき、光栄です。ありがとうございます」と姿勢を正し、頭を下げた。

そして、始まったインタビューでは、正門さんの大阪愛が炸裂。まずは食の話を聞いてみよう。

「大阪の食の魅力といったら、個性的な店主が営む個人店にあるかもしれないですね。たとえば居酒屋とひと言で言っても、ひとひねりされた料理があったり、メニューはカレー1種類のみのカフェがあったり。

いずれも大将が一番うまいと思う品で勝負していて、そこには強烈なこだわりがある。絶対に客を驚かしてやるぞ、みたいな。

実際、通って大将と話すようになると、さらにそのこだわりの裏側を知れて、ますますハマってしまうんですよ。料理がおいしいだけではなく、料理人の存在も引っくるめて魅力なんだと思います」

「立ち飲み屋の客同士の程よい距離感が心地いいんです」


聞けば、ふらりと立ち飲みに寄り、2軒、3軒とハシゴすることもあるのだそう。

「立ち飲みで食べて飲んで、その後バーに寄ることもあります。でも、しっぽりというよりかは、マスターと会話しながら飲むっていう感じ。

立ち飲みが好きな理由は、お客さん同士、程よい距離感があるところ。連絡先も知らないし、職業もぼんやり知ってるぐらいで、そこでしか会わない関係だけど、“今日早いですね”とか、なんてことない会話が妙に心地いい。

みんなで今、同じ空間を楽しんでるっていう空気感がいいんです」

きっと、人が好きなのだろう。東京に拠点を移して数年。恋しくなるのは、そんな立ち飲みの風景だという。

バーフードもまた、お茶目なセンスが光る。正門さんが歓喜したのは、見た目からしてたこ焼きそのままの「たこ焼きチョコレート」¥3,000。ひと口食べれば、濃厚なイタリアのモルテンチョレートが溶け出し、またお酒がすすむ


「大阪の地元が飲み屋の多い下町だったことも大きいと思います。一度、浅草でひとり飲みして、いい感じのお店を見つけたんですよ。

でも、生活エリアからは外れるので、パッと行けないのが残念。飲んで終電を逃しても、ちょっと歩けば帰れる距離になじみの飲み屋を持てたらいいなぁ」

そして、続けた。

「大阪の何がいいってコンパクトなところですよ。移動が楽やし、街に出ればとりあえず全部そろってる。でも東京は、それぞれの街がなかなかの規模感じゃないですか。

だから何やろ、ガチャガチャしてる関西人が言うのもあれやけど、大阪の方が小回りきいて住みやすい気がしちゃいますね」

「先輩の曲ではなく、オリジナルを歌える幸せを感じています」


芸能の世界でよく言われる“関西人は二度売れないといけない”説や、いたずらに煽られる東京へのコンプレックスについては、実際どう思っているのだろう。

「グループを組む前は、やっぱり東京に対して強いライバル視みたいなものはありました。でもそれは、関西からデビューした先輩方が大きい壁を壊していってくれたと思います。

SUPER EIGHTさん、そしてWEST.さん、皆さんが関西ジュニアのことをすごく気にかけてくれて、食事に連れていってくれたり、面倒を見てくれて。東京だから、大阪だからっていうのは、気にならないぐらいに道を整えてくれたというか。

もちろん、まだ根っこのどこかには負けへんぞっていうのはあるんですけど、いまはその意地よりも、やるべきことに誠心誠意向き合わないと、っていう方が強いですね」

その“やるべきこと”のひとつの形が、先月発売されたばかりのAぇ! groupのファーストアルバムだ。テーマはロック&ポップス。

美しいブルーに、思わず「白浜よりきれいじゃない?」と正門さんが漏らした「Night Waves of Shirahama」。皿には砂浜に見立てた塩昆布とココナッツ、スモークサーモンと海苔のパニーニが


「ある意味、グループのルーツというか。ジュニア時代からバンドでできる疾走感がある曲もやってきて、ロックは大事にしてきた部分。そこに、僕らならではのノリのよさ、親しみやすさも加わって、大きな2つのカラーがひとつのテーマになりました」

アルバム1枚の制作を通して感じたのは、楽曲の幅が広がった喜びだという。

「ジュニアの時って年に1曲もらえるかどうかでした。もらう時もすごい慎重で、自分たちのグループカラーを大事にしながら、横にいるライバルたちにどう勝つか考えないといけない。そんな中で、僕たちはロックに絞ってきたんです。

でもデビューして、改めてアーティストとして何を作る?となった時に、ようやくずっと欲しかった王道キラキラソングやトンチキソングをオリジナルで作れました。

それはもう、先輩の曲を使わせてもらうのとは違う嬉しさ、楽しさがありますよ。一から自分たちの色で曲を染められるわけですし。このアルバムを通して、自分たちの守備範囲がすごく広がったのを感じています」

では、デビュー1周年をメンバーとお祝いするならどこで?

「実は東京にも僕らの思い出の場所があって。結成初期に約2ヶ月間、ホテルに長期ステイしていた頃、ご褒美的に行っていた焼肉屋さんがあるんです。全員で行くならもう、そこしかない気がします」

耳に心地よい低音ボイスで語られた大阪愛とグループ愛。芯に熱い想いを秘め、正門さんは2年目も走り続ける。

■プロフィール
正門良規 1996年生まれ、大阪府出身。2011年から関西ジュニアとして活躍。2019年、Aぇ! groupのメンバーに選ばれる。ソロ活動も並行して着実に力をつける中、2024年に満を持してCDデビュー。1stアルバム『D.N.A』が好評発売中。


▶このほか:「一緒にディズニーシーに行ったことも…」FANTASTICSの八木勇征×中島颯太、ふたりだけの鮨時間で見えた強い絆とは



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