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1LDKの彼方 Vol.17

結婚前の同棲ってやっぱりNG?1年後、結局別れて住むことになったワケ

◆前回までのあらすじ

同棲中の明里(30)と亮太郎(28)。

ついに明里にプロポーズをした亮太郎だったが、明里は妊娠疑惑のために亮太郎が無理に結婚を決めてくれたのだと勘違いする。さらに。まだ家族を持つ覚悟ができていないことに気づいた明里は、亮太郎との関係を見直すことを密かに決意するのだった。

▶前回:待ち望んでいたプロポーズをされた30歳女。しかし、その瞬間感じた違和感とは


Vol.16 近くて遠い 遠くて近い

2025年4月 <明里>


同棲がはじまった1年ちょっと前のクリスマス。

私の目に映っていたのは、1LDKの部屋に運び込まれるシングルベッドだった。

12月の明治通りには珍しくちらちらと雪が舞っていて、粉砂糖みたいな細かい雪の粒がシングルベッドに触れては消え、触れては消えていた。

あれから1年......


この記事へのコメント

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No Name
まだもっと続きを読みたい…そんな終わり方だった。この連載好きだったから終わってしまって残念。最近、新しい連載もなかなか始まらないからつまらない月曜日の朝に戻るなぁ。
2025/04/07 05:4531Comment Icon2
No Name
なるほど😭 正直ハッピーエンドの可能性は50%位かなと予想してたけれど、ただ同棲を解消するだけで結局最後は上手くいくんだろうなと想像出来る終わり方だったのでよかった。
2025/04/07 05:2121Comment Icon1
No Name
このライターさんは一話から一貫して表現が美しく心情描写も上手くてとても好感を持てました。ただ同棲を解消しただけなのに後半涙を誘われたシーンもありました。名残惜しいけれど、またいつか同じライターさんの書いた連載が始まるといいですね。東カレ小説もライターさんのペンネームや過去の執筆作品など公表してくれたらいいのに。
2025/04/07 07:3320Comment Icon1
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1LDKの彼方

同棲。

それは、デートと結婚の間にあるグラデーションのような、恋人たちの甘い世界。

けれどそんな甘い世界は、少しでも気を抜けば、一瞬で残酷な世界へと表情を変える。

ふたりの距離が近づけば近づくほど、心は離れていく。そんな真実を浮かび上がらせる、残酷な恋の地獄にもなり得る──。

明里と亮太郎が住む1LDKの空間は、恋人たちの甘い世界となるか、それとも…。

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