2025.03.23
力強い眼差しと圧倒的なパフォーマンスで比類なき存在感を見せる櫻坂46のメンバー、山﨑 天さん。
大の鮨好き、という噂を聞きつけ、本誌がお連れしたのは高輪ゲートウェイに移転して3年目を迎える『鮨 にし岡』。
「人生初」という彼女の高級鮨デビューに密着。さて、その感想は?
「どのポジションでも輝ける人、見つけてもらえる人になりたい」
鮨店での撮影から装いを新たに再びカメラの前に立った山﨑 天さん。
凛とした強さを放ちレンズを射抜くようなその姿は、先ほどまでの愛くるしさから一変。ライブで見せる圧倒的な存在感そのままに、私たちスタッフを魅了。
それはまさに、高いパフォーマンス力で楽曲のメッセージ性を表現する櫻坂46の核に触れた瞬間のように思えた。
「私たち櫻坂46は、ライブが一番と言っていいほど力を注いでいるので、そう言ってもらえるのは素直に嬉しいです」と照れたようにはにかんだ。
櫻坂46のステージングは没入、憑依、そんな言葉がしっくりくるほど、観るものを別世界へと引き込んでいく。
そしてそんな空気感を誰よりも醸成し、牽引する人。それが山﨑さんだ。2018年にグループ加入。当時、13歳。7年目の今年9月に20歳を迎える。一度でもライブを観たなら、もう彼女から目が離せなくなる。
当然、センターを務める機会も多いが、意外にも本人に気負いはないという。
「センターだから頑張らなくちゃ、ではなくて、私はみんなで頑張りたい。だって、私ひとりのステージじゃないですから。
まずは楽しむのが一番だよね、って思うんです。その上で、自分はどのポジションでも輝ける人、見つけてもらえる人でいたい。
だから、センターに立っていて“すごかったね”って言われるよりも、端っこにいて“今日、ここのポジションにいたよね”って気づいてもらえる方が嬉しい。それを目標に頑張っています」
グループの中枢を担う山﨑 天が見据える、櫻坂46の未来予想図
ここ数年は海外公演に呼ばれる機会も増えている。
ガールズグループのグローバル化が著しい今、世界基準のパフォーマーとして櫻坂46に白羽の矢が当たるのは、ごく自然の流れだろう。
「海外での公演は、いろんなアーティストが出演する中の1組なので、最初の頃は不安もありました。アイドルって日本独特の文化ですし、観客のほとんどは私たちを知らないはずですし。
でも実際にステージに立ってみたら、想像していた何倍も盛り上がってくださっていて。その姿を見たら、私自身、めちゃめちゃパワーをもらえました」
どんなに大きな舞台でも、緊張は出番前のほんの一瞬だけ、というから恐れ入る。とにかく常に楽しんでいるのだ。
「音が鳴ったらもう自然と体が動いているし、奥底からガーってパワーが湧いてくるんです。
激しい曲が続いて、体力的にもう無理……みたいな瞬間があっても、皆さんの声を聞くだけで立ち上がれる。まだこんなにエネルギー残っていたんだ!って自分でも驚くくらい、皆さんが引き出してくださる。それで、また頑張れる。本当に不思議です。
緊張する部分があるとしたら、たぶんMCの前だけかも。レーザー照明も音楽もなく、メンバーだけの力が試される場ですから。その時はお腹が痛くなることもあります(笑)」
では、ライブで一番好きな部分は?
「リハーサルがすごく好き。みんなで作っている、っていう過程にワクワク、ドキドキするんです。
私たちのライブでは、細かい部分をリハでスタッフさんと相談しながら作っていくので、当初予定していたものから大幅に変わることもあるんです。だから、通しリハーサルはいつも2回です。
演出家さん、振り付けの先生、音響さん、衣装さん……。ライブってメンバーはもちろん、たくさんのスタッフさんとひとつになって作る作品なので、一人ひとりが本気じゃないといいものは絶対に作れないと思うんです。
その点、櫻坂46はグループ自体がとてもいいチーム。それも最後まで粘ることができる原動力になっているのかもしれません」
ライブの話になると、途端に瞳がキラキラと輝きだす。山﨑さんは根っからのパフォーマーなのだろう。
10代のすべてをアイドル活動に捧げてきたゆえ、修学旅行は小学生の時に一度きり、部活動は一学期のみ、文化祭に至っては未経験だという。寂しく思うところはないのだろうか。
「先日、妹の学校の文化祭に初めて行って、あぁこういうものなんだって知りました(笑)。
確かに私の10代はちょっと特殊かもしれませんが、それでも胸を張って“楽しかった”って言えると思います。それくらいメンバーが、ライブが、櫻坂46が好きだから」
「こう見えて、ソロの現場はめちゃめちゃ心細いし怖いんです」
一方でモデルとして世界的ブランドのアンバサダーなど、ソロでも活躍中の山﨑さん。
だが、意外にも「ひとりの現場はめちゃめちゃ心細い」のだとか。
「そこはこれからの私の課題でもあるんですけど、個人活動だと急に怖くなってしまうというか。元々、みんなといるのが好きすぎて、ひとりご飯すら行かないような人間なので、現場にひとりとか……苦手ですね。
でもソロ活動をきっかけに櫻坂46を知ってもらえることもあると思うので、そこは乗り越えないといけないと思っています」
そのために彼女が始めたこと、それが日記だというから意外だ。
「自分としっかり向き合うために書き始めました。まだ、始めて数ヶ月ですが、1日の終わりにノートに自筆でその日の出来事を書き連ねるのが自然と習慣になってきました」
日記をつけるようになり、思わぬ効果があったという。
「元々、目標とか夢とかって全然ない人間で(苦笑)。インタビューで聞かれるたびに、どうしよう……って悩んでいたんです。
でも、何を書くかは変に悩まず、思うままを書いていくうちに、小さくてもやりたいことや、なりたい自分像みたいなものが少しずつ解像度が上がってきているんです。
日記を書くことで自分の頭の中が整理できているように感じています」
パーソナルな部分に踏み込むことは承知の上で、“思うまま”とは例えばどんなことか聞いてみると。
「日記を読み返すと、その日出会った人の良かったところを書いていることが多いみたいです。たぶん、自分に足りない部分で、取り入れたいと思ったからなんだろうなぁ、と思います」
日記という誰にも見られない場所であってもポジティブなことを綴れるというのは、天性の性質なのだろう。
「みなさんが思うほど、複雑な人間じゃないと思います(笑)。私にお鮨と笑いとメンバーを与えて下されば、無敵。何事も楽しく乗り越えられるはず」
年の始まりの書き初めで、彼女が掲げたのは「挑戦」と「信頼」。2025年の飛躍はもうきっと間違いない。
■プロフィール
山﨑 天 2005年生まれ。大阪府出身。2018年、「坂道合同新規メンバー募集オーディション」に当時の坂道シリーズ歴代最年少で合格。櫻坂46(欅坂46)の二期生としてデビューし、2021年には女性ファッション誌『ViVi』の専属モデルに抜擢される。2月リリースの11枚目のシングル『UDAGAWA GENERATION』が好評発売中
■衣装
[1枚目]ブルゾン¥198,000〈チンクワンタ/ザ エディット ストア Mail:info@editandcoltd.co.jp〉、シャツ¥176,000、スカーフ¥69,300〈すべてファビアナ フィリッピ/アオイ TEL:03-3239-0341〉、イヤーカフ¥25,300〈ボーニー/エドストロームオフィス TEL:03-6427-5901〉、その他スタイリスト私物
[2、3枚目]ジャケット¥34,000、ドレス¥48,000、トップス¥30,000〈すべてシーニュ URL:https://cygne.jp〉、バッグ¥71,500〈メゾン カナウ/ヤマニ TEL:03-5821-5044〉、ネックレス¥33,000、イヤーカフ(右耳)¥18,700、リング(左手人差し指)¥31,900、リング(左手中指)¥34,100〈すべてボーニー/エドストローム オフィス TEL:03-6427-5901〉、その他スタイリスト私物
▶他にも:「卵かけご飯が好き」19歳の美女・五百城茉央さんのお決まりの朝食メニューとは
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