2025.02.18
表紙カレンダー Vol.129非日常的なひとときを巧みに演出する六本木の名門「グランド ハイアット 東京」。
その極め付きは都内唯一のプライベートプールを有する最上階のプレジデンシャル スイートだ。
世界のVIPたちもひいきにする特別な客室を、劇場版『トリリオンゲーム』で再び共演を果たす目黒 蓮さんと佐野勇斗さんが体験した。
話題をさらった最強タッグが再び!エンタメ界を背負うふたりが感じた共通点
目黒さんと佐野さんがそろって撮影に臨んだのは、プレジデンシャル スイートの中ほどに位置するダイニングルーム。
20世紀を代表する彫刻家イサム・ノグチ氏のアートや、世界的な木匠ジョージ・ナカシマ氏の名作イスなども配された、贅沢な空間だ。
中央に鎮座する8人掛けの大きなテーブルの上には、高級シャンパーニュの代名詞的存在であるクリュッグのボトルに、オシェトラキャビア付きの朝食を用意。
おふたりに優雅なインルーム ブレックファストを体験してもらおうという企画である。
まずは乾杯。撮影が終了したいまも月に1、2回連絡を取り合うほどの仲良しだが、実際に対面するのは半年ぶりのことらしい。
目黒:(佐野さんに向かって)東京カレンダーにふさわしい表情して!
佐野:ぶっちゃけ、すまし顔を作るのが耐えられないのよ(苦笑)。
そう言うと、それぞれが待ってましたとばかりにキャビアとサワークリームをミニパンケーキにトッピングし、それを嬉しそうに口の中へ。
佐野:うんまっ!これが朝ごはんだなんて贅沢すぎるわ〜。
目黒:僕の日常にはありえない。まさに大人の味だね。
東カレ:おふたりは2023年7月期放送のドラマ『トリリオンゲーム』で初共演し、今年2月公開の劇場版『トリリオンゲーム』で再びタッグを組みました。そもそもお互いの第一印象はどんな感じだったのですか?
目黒:初めて顔を合わせたのは、確かドラマのポスタービジュアルを撮影したスタジオ。その時の佐野くんはとても礼儀正しかった。
佐野:そうだっけ!?最初だから緊張していたんじゃないかな。
目黒くんはイメージどおり寡黙だったけど、会う回数を重ねるうちに自分と似た考えを持っていることが分かって、一気に親近感が湧いたんだよね。
目黒:佐野くんも僕も俳優業とグループの活動を並行させているから、いろんな部分で共感できる。
佐野:二足のわらじを履いていることで負けん気が強くなったかもしれない。
グループとしても真剣にやっているのに、「どちらかに専念したりしないの?」と言われることも少なくなくて、その時はものすごく悔しい気持ちになる。絶対両立してやろう、ガッツを見せてやろうってなる。
目黒くんはドームツアーをやったりバラエティ番組に出演したりと忙しい日々を過ごしているのに、『トリリオンゲーム』の撮影中はずっと元気だった。
スケジュールがタイトで切羽詰まった時ほど「盛り上がってきた〜!」と大声を上げて、現場のムードを高めてくれた。アレに何度救われたことか。
目黒:佐野くんは物事を掘り下げて考えられるし、一途で熱い。佐野くんと一緒だったからこそ僕はこの作品の中で“世界を覆すハッタリ男”のハルになれたし、ガクと最強のバディになれたんじゃないかな。
東カレ:ひと足先に試写を拝見したのですが、おふたりの息がぴったり合っていたので、物語にぐいぐい引き込まれました。
目黒:僕らの登場シーンはセリフのない演技を求められることも多く、事前にプランをすり合わせる必要がありました。
本来の僕は、監督や共演者と細かく打ち合わせしてから本番に臨む慎重派なんですよ。ワンシーン、ワンカットごとに、皆さんの解釈と僕の解釈にズレがないように。
でも、劇場版『トリリオンゲーム』における佐野くんとのふたり芝居に関して言うと、作品のスケールはドラマ版からアップしているにもかかわらず、軽く話すだけで良かった。
クランクインする前に信頼関係がしっかりできあがっていたのもあって、佐野くんがガクとしてどのようにアプローチしてくるか安心して構えていられたんだと思います。
東カレ:特に印象に残っているのはどのシーンでしょう?
目黒:ネタバレになるから詳しくは言えませんが、序盤にふたりで全力疾走するところ。しかも夜間に。
佐野:あぁ、アレはきつかった!
目黒:おっきいワンちゃんに追いかけられたり、高いところから飛び降りたりね。大変ながらも楽しかった。
佐野:僕は、ハルが運転するスポーツカーが山の中腹に停まっていて、それをドローンで引いて撮影するところ。まさかの雨に降られたじゃない?
目黒:覚えてるわ〜。
佐野:逃げ場がなかったから、やむを得ずまあまあ悲惨な環境で天気待ちして。いまとなってはいい思い出だね。
東カレ:ところで、本作では何者でもないハルとガクが力を合わせて、1兆ドルを稼ぐという無謀な夢を実現しようとします。
おふたりは実生活でグループのメンバーたちと同じ目標に向かって切磋琢磨していると思いますが、最高のチームを築くために必要なことはなんでしょうか。
佐野:仲間の心が折れそうになっていたら、察してさりげなく助け舟を出してあげる、とか?
さっきの話とかぶりますが、目黒くんはそれを絶妙なタイミングでやってくれるんですよ。嬉しいですよね。自分のことを気にかけてくれるんだから。
目黒:僕には意識して空気を読むところがあるのかもしれません。どこまで理解できているのか分かりませんが。同志とは苦しいことも一緒に乗り越えていきたいという思いが強いんでしょうね。
話が戻ってしまうのですが、ふと思い出しました。劇場版で阿吽の呼吸を感じた佐野くんとの共演シーン。
佐野:どこどこ?
目黒:ハルが絶体絶命のピンチに見舞われるところ。緊張感のあるシーンだから、その撮影の日は朝から言葉を交わさず集中してたじゃん。
で、本番の「よーい!」の掛け声の前にふたりの目が合って、僕が佐野くんに頷いたら佐野くんも同じように頷いて本番となり、その結果、いい画が撮れた。
やる時は互いに全力を尽くす。それがバディってものなんじゃないかな。
東カレ:『トリリオンゲーム』はスケールの大きい作品ですよね。おふたりはともにこれからのエンタメ業界を背負う立場です。エンターテインメントの面白さや可能性について何か思うことはありますか?
佐野:コロナ禍において芸能活動が思うようにできなかった時、実感したんです。エンターテインメントは必ずしも必要なものじゃない。眠ることや食べることより優先順位が劣るんだと。
でも、僕はエンタメに人生を変えられたひとりであって、エンタメが人の一生を変えられることをしみじみ理解している。
最近すごく思うんですよ。(胸のあたりをポンポンと叩きながら)ここを動かすって尊いことだな、って。この仕事をやれて本当によかった。目黒くんも同じ気持ちじゃないかな。
目黒:そう思います、僕も。いまの佐野くんの発言を聞いて、改めて佐野くんと同じ作品に取り組むことができて幸せだったなと感じました。
東カレ:どうしたら人の心を動かせるんでしょうかね。
目黒:お芝居についていえば、自分の気持ちをセリフに誠実にのせるということではないでしょうか。そう思っているように演じるのではなく、本気でそう思う。でないと、相手の心を動かすことなんてできやしない。
仕事も同じじゃないですか?気持ちが乗っていなかったら、いい結果が出ませんよね。
東カレ:気持ちを乗せるには、雑念がない方が良さそうですね。
目黒:僕はもともと感情の浮き沈みがあまりない方なので、特別なことは何もしていません。
佐野:僕の場合は心を整えるのがあまり得意じゃなくて、集中の糸が切れたら崩れかねない。だから、できれば休みたくない。走り続けることで勢いを保ちたい。
今回は目黒くんが頑張っているんだから、俺も頑張らなきゃと思って乗り切りました。目黒くんはまさにメンターです。
目黒:みんなそれぞれバランスの保ち方は違うもんね。無理して自立しなくていいし、頼れる人がいるなら頼ればいいと思う。
東カレ:ありがとうございます。では、最後に劇場版『トリリオンゲーム』の楽しみ方を教えてください。
目黒:それこそエンターテインメントの要素がぎゅっと凝縮した作品に仕上がっています。
カジノを舞台にストーリーが展開されていてスケールが大きいし、ハラハラやドキドキさせられるポイントがちりばめられている。参加してみてすごく映画向きの作品だと実感しました。
ハルとキリカ(今田美桜)、ガクと凜々(福本莉子)の恋の行方にも注目してほしいですし、もちろん僕と佐野くんが扮するハルとガクの絆の行方も楽しみながら見守っていただきたいですね。
佐野:ハルとガク、ガクと凜々との関係はドラマから続いているものですが、映画から見ても楽しめるので、ドラマを見ていない方もぜひ映画館に足を運んでいただきたいですね。
あと、本当にスケールが大きいんですよ。一つひとつの事柄がとんでもないことになっているので、その迫力をサウンドと一緒に感じてほしい。
それからこれは僕自身も勇気づけられたことなんですが、夢を持つことの素晴らしさとか、夢を持ってそこに向かって頑張ることの楽しさがあふれているんです。
僕らZ世代は達観しているといわれていて、なんでも器用にこなしてしまうスマートさを持っているけど、中にはガッツに欠ける人もいると思います。そういう中で出会ったのが似たような思考を持つ目黒くんでした。
“アツくなるのも悪くない。”僕らの芝居からそんなことが伝わったらいいなと思っています。
― Information ―
劇場版『トリリオンゲーム』が2月14日(金)より全国公開!
原作は累計発行部数210万部を突破した人気漫画。
ワガママで人たらしの“世界を覆すハッタリ男”ハルと、気弱で心優しい“凄腕エンジニア”ガクが、日本初のカジノリゾート開発に挑む。
■プロフィール
目黒 蓮 1997年生まれ、東京都出身。アイドルグループ・Snow Manのメンバー。俳優としての活躍も目覚ましく、ドラマ『海のはじまり』、映画『わたしの幸せな結婚』などに出演。「2024年エランドール賞 新人賞」にも輝いた。
佐野勇斗 1998年生まれ、愛知県出身。2015年に俳優デビュー。最近は、映画『六人の嘘つきな大学生』や、NHK連続テレビ小説『おむすび』での好演も話題。5人組ダンスボーカルグループ・M!LKのメンバーとしても活動中。
■衣装
[目黒さん]ジャケット¥433,400 、シャツ¥113,300 、パンツ ¥173,800、ネクタイ¥47,300、シューズ¥00,000、ブレ スレット¥75,900、リング(左手)¥40,700、リング(右 手)¥40,700〈すべてフェンディ/フェンディ ジャパン 0120-001-829〉
[佐野さん]ジャケット¥520,300、シャツ参考商品、パンツ¥220,000、ローファー¥214,500〈すべてボッテガ・ヴェネタ/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン TEL:0120-60-1966〉
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