2024.12.29
ライブドキュメンタリー映画『BE:the ONE -MEANT TO BE-』が好評公開中のBE:FIRST。
3周年を迎えた今年11月3日には、初となるワールドツアーが2025年に開催されることも発表された。
さらに12月21日からは、2ndアルバム『2:BE』を引っ提げた4都市9公演を回る国内ドームツアーがスタートする。
そんな快進撃を続けるグループから東京カレンダー11月号に登場したのが、SHUNTOさん、RYOKIさん、SOTAさん。ここでは、本誌に載せきれなかった3人のQ&Aをご紹介。
【SHUNTOさん】
東カレ:今後、挑戦してみたい外食を教えてください。
SHUNTO:ビストロの料理は食べたいですね。やっぱりワインに合うごはんは美味しい。雰囲気もよさそうで、そういうお店をあまり知らないので行ってみたいです。
あとは、お肉のなかでも一流と呼ばれているようなお店も行ってみたいです。
東カレ:ワインを覚えたい気持ちもありますか?
SHUNTO:はい、いまはシンプルに好きで飲んでいるだけなので、今後知れたらいいなって思います。一応、飲む前にラベルの写真を撮るんですよ。でも、忘れちゃいます。ちょっと覚えづらい名前も多いです。
◆
東カレ: 2ndアルバム『2:BE』に収録されているRYUHEIさんとのユニット曲「Metamorphose」が生まれたきっかけを教えてください。
SHUNTO:最初にタイトルとイメージは社長からいただいていて、そこから自分たちで考える場所を割りふって作っていきました。
RYUHEIとはオーディション(THE FIRST)の時に1回ふたりで組んでいて、その時はまだオーディションというのもあって心を許しきれていないというか、1ヶ月は一緒にいたけど、どこかで一線置いている感じはあったんです。でも今回は、本当に背中を預ける気持ちで、お互いを意識しつつ進んでいきました。
オーディション当時に作った曲の上位互換というか、成長したことを提示する楽曲にしたかったし、そういう風にできたんじゃないかなと思っています。
東カレ:ふたりで話す機会も多かったですか?
SHUNTO:スタジオに入って話し合ったりしましたし、制作期間中はLINEでこまめに連絡を取っていました。
東カレ:“96 BLACK”というユニット名は残っていますか?
SHUNTO:いや、わかんないです(笑)。ふざけていますよね。
東カレ:すごくいい名前だと皆さんに親しまれていると思います。
◆
東カレ:ステージ上で自然と笑顔になっているのは、後から気づくものですか?
SHUNTO:そうですね。映像を見て、すごい笑ってるなって(笑)。
東カレ:昔から歌とダンスが好きなのはご家族の影響も大きいですか?
SHUNTO:最初に音楽聞き始めたのは、やっぱり父親の影響だったかな。L'Arc〜en〜CielさんのCDをすごく聞いていて、カラオケも頻繁に一緒に行っていました。
習い始めたのはダンスが先で、地元の小さなダンススクールに通い始めて、そしたら「スクールで歌を習っている子がいるよ」みたいな話を母親から聞いて、どっちもやってみようとなり、最初は習い事の一環だったんですけど、歌うことが好きだったことから、徐々にちゃんと音楽を好きになっていきました。
東カレ:幸せですね。
SHUNTO:幸せです。嫌いになりそうな時期もありましたけど…
東カレ:乗り越えて。
SHUNTO:はい、なんとか。
東カレ:最高の仲間もいますね。
SHUNTO:いや、そこが本当によかったですね。
◆
SHUNTO:(取材終了後)ありがとうございました!またよろしくお願いします。
東カレ:もしもお店で食べる取材だとしたら、何屋さんに行きたいですか?
SHUNTO:焼肉ですね。ぜひよろしくお願いします。
【SOTAさん】
東カレ:BE:FIRSTとしての始まり、最初の岐路はオーディションの募集を知った瞬間だと思うのですが、その時のことを覚えていますか?
SOTA:けっこう前からいちダンサーとしてSKY-HIさんにInstagramをフォローされていて、僕もフォローして見ていました。
コロナ真っ最中でも社長は色んな活動をしていたり、音楽を通してたくさんのメッセージを発信していたりして、すごい人だと思っていたんです。
その頃、僕もアーティストを目指したいと思っている時期だったので、社長がSNSで告知した“実家ワンマン”を観ていました(2020年9月26日にYouTubeのSKYHICHANNELにて配信)。そしたら最後に、「会社を作りました。ボーイズグループのオーディションをやります」と言っていて、受けてみようかなと。
「才能を殺さない」という言葉もそうですけど、社長もすごく踊る人だったので、ダンスを本当に好きなんだろうなっていうのがやっぱり惹かれましたね。
ヒップホップがすごく好きで、ラップもやっていて、本当に色んな要素で惹かれて、日本でオーディションを受けるならこの人のところ以外ないんじゃないかと思いました。
◆
東カレ:「Genesis」(JUNONさんとLEOさんとのユニット曲)は聞いていて楽しくなりました。
SOTA:ありがとうございます。バカですよね。
東カレ:どういった経緯があったんですか?
SOTA:先にグループ分けだけ決まって曲調までは決まっていなくて、Aile The Shotaプロデュースがまず決まって、お、みたいな。
それでR&Bやるのかなと思ったら、次VLOTさんが決まって、もうR&Bはなくなったなと思って、“最近のショウちゃんの感じからすると宇宙系やっちゃうんじゃない?”みたいに言っていたら、本当にVLOTさんがデモで持ってきた3曲が全部宇宙系で、僕もふたりも興奮していました。
ギャップというか、RYOKIとMANATOはラップをやるだろうし、RYUHEIとSHUNTOはダンスチューンだから、俺らで抜くのかなと予想していた分、負けないぐらい尖った宇宙だったので、驚きと嬉しさがあって楽しかったです。
◆
東カレ:BE:FIRSTは同じ振りをしていても皆さんの個性が見えて面白いです。
SOTA:そうですよね。僕たちは角度を揃えるというよりかは、それぞれの個性を生かしながらここは入れてここは抜くとか、円のスピード感とか、そういうところを揃えるのに特化していると思います。
東カレ:個性について素朴な疑問ですが、例えばMANATOさんのダンスは手が長く見えるというか、ダイナミックに感じることがあります。その理由って何なのでしょう?
SOTA:それは、MANATOがニュージャックをずっとやってきたからだと思います。ニュージャックスウィングっていうシルエットを大きくとるのがたぶんベーシックにあるから。
例えば360度手を回すところで、2Dの振りつけで戻す時、普通の人はこうやって戻すところを、こうやって戻したりする(実演)。こっち側に広く通るみたいなのが、たぶん板についているタイプ。
人一倍、振りと振りの間のモーションや、手をちょっと弾く時の置き位置を、物理的に広くとっているなと思います。
【RYOKIさん】
東カレ:「Selfish」(MANATOさんとのユニット曲)は始まった瞬間からインパクトがありました。
RYOKI:そうですよね。最初のバーストも面白いし、お互いのよさが思いっきり入っているし、2バース目もふざけ倒して、遊び倒しています。
でも「Selfish」ってただの自分勝手なだけじゃなくて、いま自分勝手である必要性とか、それによって成長することを、1曲を通して表しています。
遊び倒して終わりそうだったんですけど、「これだとやばい。ただ馬鹿なやつらだ(笑)」みたいになって、終わりのプリフックくらいから、リリック的にも成長に繋がるような言葉を入れています。
◆
東カレ:「Slogan」のRYOKIさんのパートが気迫に満ちていて、“たとえ死んでも 死なないこの絆とBlood”の語尾で血反吐を吐いているような音が聞こえた気がしたのですが。
RYOKI:本当に命をかけてレコーディングをしているし、どれだけ血を流してもみんなで突き進むんだぞっていう気持ちだったろうし、そういう声色に必然的になったんだと思います。その瞬間の僕の表現になっていると思います。
◆
東カレ:LA後、海外のステージに挑戦したい気持ちは強まりましたか?※取材は8月に実施
RYOKI:来年にでも、規模は問わず海外ツアーに挑戦したい気持ちが強まりました。小さめのツアーでも、そこから大きくしていきたいです。
僕たちは日本でも少しずつ大きくなっていったし、地道な積み重ねはBE:FIRSTの強み。実力で広がっていくことは自分たちにとっても一番の手応えになります。
どんどん広がっていくということは、色んな場所に僕たちを布教したいと思ってくれている人がいるということのはず。大きなマーケティング力とか、大きな会社の手法は、それはそれですごいですけど、逆にそうでなくても大きくなれていったら、一番手応えを感じられます。
だからこそ、どんな状況であれ、自分たちがいる箱の中でベストのパフォーマンスを見てもらって、印象に残る瞬間を多く作っていきたい。そこはBE:FIRSTとして曲げずにやってきたことです。
◆
東カレ:BE:FIRSTは日々のステージごとの進化が話題にあがりますが、成長の背景にあることとは?
RYOKI:BE:FIRSTであり続ける信念が固まっている7人だから、それぞれが毎日を過ごすなかで人として大人になって、人としての深みが出てきたりして、それに応じて、7人一緒になった時にエネルギーが増幅しているのはあると思います。
技術や見せ方は場数を経てもちろん改善していく。でも、やっぱり根本となる信念が変わっていないから、全体を通して成長しているっていうことじゃないですかね。
あとは、例えば今回の2作目のアルバムもそうですけど、どうしたら次のBE:FIRSTとしてのいい展開なのか、どういう音楽がしたいのか、それを常に7人で共有し続けられているのが強いと思います。
そこも含めBE:FIRSTとしての性格が確立していて、だからこの輪が途切れない。
東カレ:SHUNTOさんが海外ファンから“コアラ”と呼ばれていることが拡散されていました。
SHUNTO:はい、見ました(笑)。なぜコアラなのかなと。
東カレ:RYOKIさんを母コアラかとまり木として、SHUNTOさんがコアラのようにくっついている写真がいくつかあったからのようです。
RYOKI:俺に登ってるんじゃないよ(笑)。
SOTA:そういうあだ名いいなあ(SOTAさんには“OMG”といった感嘆の声多数)。
RYOKI:かわいいよ(SOTAさんに向かってささやく)。
東カレ:いま「かわいい」って言いました?
RYOKI:いや、そこは流してもらって大丈夫です。
SOTA:止められたのは初めて(笑)。
RYOKI:そういうネタがあるんです。お互いをかわいいと思っちゃっているので、本気を超えてネタになっちゃったみたいな。
SOTA:なんかもう、「おい」みたいな感じで、「かわいいねえ」っていうノリです。すみません。
◆
撮影場所となった「ハイアット ハウス 東京 渋谷」では、2階ベンチに加え、表紙を撮った16階テラスでも、自身のiPhoneで3人並んでの記念撮影を楽しんでいた彼ら。
ピザとシャンパンを本当に美味しそうに口にしたり、ショップでお茶目に商品を見たり、終始、和やかなムードで撮影・取材が終わった。
前日にBE:FIRSTのパフォーマンス動画をチェックし、「歌とダンスが上手くて驚きました」と話していたホテルの広報担当者。
「みなさん撮影場所が変わる度にきちんとした挨拶をしてくれて、すごく雰囲気がいいんですね」と3人のキャラクターを褒め、人気の高さに納得していた。
映画『BE:the ONE -MEANT TO BE-』は初となる東京ドーム公演を追った作品だが、オ・ユンドン監督は、舞台挨拶で「BE:FIRSTに東京ドームは小さすぎる」と語った。その意味は劇場に足を運ぶことで明らかになる。
衝撃的な“通過点”として東京ドームに立った7人。劇場でこそ、ライブの疑似体験が叶うのだ。現在は12月21日から始まったドームツアーが開催中。
2025年、世界へ羽ばたいていく彼らのいまの姿を見逃すわけにはいかない。
URL:https://befirst-themovie.jp
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