生姜が香る「鶏の唐揚げ」¥1,200
神楽坂だが、夜も賑わうメインの通りから少し離れた、静かな一角にひっそりと佇む。完全予約制ゆえに目立つ照明は軒先に灯さず、看板も出さずに営まれる、まさに隠れ家だ
冒頭は「冷製蕪蒸し」。オシェトラキャビアがトッピングされた口開けにふさわしい「先付」でコリコリ食感のキクラゲと銀杏が出汁ジュレの中に潜む
続く2品目の先付は「海老焼賣 秋刀魚のXO醤のせ」。噛み締めれば、サンマの香りが鼻に抜ける
甘みのある「北京うな牛」には、仕込み水に一部老酒を使用していることで濃厚な甘さとコクが生まれる紹興酒「古越龍山 紹興酒 善醸仕込み」を。炭酸割りにすることで、華やかな香りを感じることができる
前沢牛カイノミを「すき焼き」に。野菜は舞茸、モロヘイヤ
「御飯」は星空舞
「デザート」はシンプルな「プリン」でカラメル代わりにラムをかけて
店は高円寺駅から徒歩5分ほどの商店街の一角に。「いつか路面店を」という願いを1号店のオープンから、わずか1年半で叶えた。豪華な開店祝いの花に足を止める通行人も
テーブル席のほかにカウンターも。しばらくの間、時間は2部制で営業する予定だという。20名までの貸し切りも相談可能
店主の木村さんは、笑顔も爽やかな好青年でファン多数!路面店オープンの夢を叶えたいま、次なる目標は「2年以内に、高円寺に炭火焼きホルモンの店を出すこと」だとか
名物のひとつである「ロース」¥1,400。食べやすく薄めにカットし、1枚1枚包丁で叩くことでタレが肉にしっかり浸透する。柔らかな食感を楽しむためにも焼き過ぎは厳禁
「和牛ハラミ」¥3,600。木村さんが全幅の信頼を置く内臓肉の卸から仕入れている。「肉質自体が飛び抜けているので下味はつけず塩を打つくらい」。口中で旨みが弾ける厚切りで
「カルビ」¥1,400。脂質が多い部位ゆえ、焦げの原因になりやすいねぎは加えず、もみダレのごま油の量を少なめにして飽きのこない味付けに。ライスもビールもどんどんすすむ!
甲殻類好きならば、必ず注文したい「焼肉屋の海老刺し」(¥1,200)。味噌が詰まった頭は焼いて、香ばしい風味を堪能したい
「ミノ刺し」は¥8,000のおまかせコースから。シャキシャキとした食感の生のミノを自家製コチュジャンとにんにくでよく和えて提供。お好みでレモンを絞り、白髪ねぎと一緒に
緑が好きで、緑にまつわるものを探す中で見つけた、オリーブグリーンのようなさわやかな色の宝石「ペリドット」が店名の由来。早い時間は穏やかだが21時頃から賑わうことが多い
マッシュポテトにハムと卵。マスタードソースで仕上げる「ぺりどっとのポテトサラダ」¥800
柔和な笑顔で客を和ませてくれる店主の橋本さん。かつての職場の常連客やシェフたちも、彼女を慕ってここをよく訪れる
ナチュラルワインはフランスが中心。グラス(¥1,300~)でも楽しめるため、ワインバーとしても使い勝手がいい
瓶ビールは「赤星」(¥900)、レモンサワー(¥900)は季の美ベース……と、酒好きのツボをつくセンス抜群
ケイパーとローズマリーを合わせた「コンビーフリエット」¥900。まず頼みたい名物
「お揚げラクレット」(¥1,300)は、カリカリの油揚げに目の前で沸々するラクレットチーズをたっぷりと
立ち食い時代から変わらない屋号はオーナーの名前に由来。元々は専任の職人がいなかったがゆえのネーミングで、当初は人気店の若手たちに研鑽の場を提供する目的で創業した
マグロは名だたる店が贔屓(ひいき)にする「やま幸」から常に仕入れる。大トロ、中トロ、赤身と美しくサク取りして客を待つ。この日は宮城県塩釜で揚がった1本132.4kgの個体。見るからに脂乗りもいい
質の良さが明確に出る「赤身」
濃厚な味わいの「大トロ」。シャリは宮城産ササニシキに新潟産をブレンドした専用米にヨコ井の赤酢など、複数の酢を合わせて仕込む
恵比寿駅と広尾駅のちょうど中間ぐらいに位置する
王道の鮨店らしく、カウンターが存在感を放つ店内は前店からほぼ変わらず。初めて会った客同士がほど良い距離感で一体感を共有できる広さもいい
「いくらと蟹の茶碗蒸し」。カニはズワイ。出汁が効いており、口当たりも滑らか。コース序盤からホッとする
随時入れ替わるがペアリングの日本酒は希少な銘柄も多く、1種で60ccとコスパはかなり。この日は「黒龍」が創立40周年の「やま幸」のために仕込んだ記念ボトル「鮪屋」や生産休止中の「能登誉 大吟醸」などが登場
木の天井が温かみを醸す店内。テーブル30席とカウンター9席がありグループ客でも入りやすいのが嬉しい。ふたりであればピザ窯や調理がよく見えるカウンターを選ぶのもいい
ピザ以外に肉や野菜のグリルにも使われる窯。一品料理の調理場との一体感を出すため、あえてピザ釜のフォルムを隠している
ピザはナポリスタイルの弾力ある生地だが、粉少なめの配合なので軽い食後感。写真のピザは、トマトをローストしてチーズと混ぜ濃厚さをだした「HIROO POMODORO」¥2,000
ケールのピザなどこだわりの変わり種が10種類以上!
レモングラスやスパイスが効いた「自家製 豚&ハーブ ソーセージ」¥1,100
「GOMAネジ」(¥1,700)のソースは黒胡麻にバターやブランデーを混ぜたもの
その時季の美味しいトマトをローストして旨みを凝縮させた「厳選トマトの冷ナムルとリコッタチーズ」¥1,000
ワインは基本イタリア産で常時100種以上を用意。ボトルは¥5,000からと良心価格
店は通り側が全面ガラスだが、木のスリットがあるため中がほどよく隠されつつ、賑わいの気配が伝わる。恵比寿駅東口の一帯は年齢層が高めの落ち着いた店が多く、ゆったりとした空気が心地良い
店は渋谷駅新南口から徒歩8分の場所に位置する。中2階への黒い階段が目印だ。八幡通り至近なので、タクシーで行く際は「金王神社前」交差点を目指すと便利
手前から反時計回りにもち米を発酵させた調味料、酒醸(チューニャン)で自然な甘みを引き出した「海老のチリソース煮」(¥1,800)と、黒酢の酸味を効かせた上海風「よだれ鶏」(¥690)、濃厚な胡麻ダレにつけていただく「ワンタン(4つ)」(¥880)。定番中華にも名店仕込みの手腕が光る
「春巻き」(¥300)は、酢醤油カラシはつけずにそのままガブリ
すこぶる香り高い増田ファームの2番ニラをたっぷり使った「ニラ塩スープ麺」¥1,200。ハーフポーションも可
『トゥーランドット臥龍居』時代にはサービスも経験。ハイエンドからカジュアルまでさまざまな業態を経てきた平賀さんの集大成を体験できる
ソムリエ資格を持つ平賀さんが厳選するワインは、グビグビ系の自然派からクラシックの高級ラインまで幅広い。スパイシーな鶏には柔らかく丸みのあるアルザス地方の「スティンウェッグ」を
カウンターの内側を一段下げて、食事中の客と目線がぴったり合うように工夫された設計。白い大理石のレフ板効果で「顔色が美しく映える」との声も