男と女の答えあわせ【A】 Vol.246

「マメで積極的でも…」レストランのカウンター席で、グイグイ口説いてくる男に要注意なワケ

A1:積極的なのが良かった。


亮吾とは、女友達に連れていってもらったバーで、たまたま隣に座っていた彼が話しかけてきたことがキッカケで知り合った。

「何を飲んでいるんですか?」

そのタイミングで女友達がバーテンダーと話し始めたので、必然的に私は亮吾と話すことになる。

話しやすくて盛り上げ上手な亮吾。

「亮吾さんは、よくこのお店へ来られるんですか?」
「はい、結構な頻度で来ています」

気がつけば彼のペースに巻き込まれ、LINEを交換することになった。帰宅してすぐに、亮吾から連絡が来た。

― Ryo:奈緒さん、今日はありがとうございました。来週とかはお忙しいですか?ゴハン行きませんか?

少し迷ったけれど、悪い感じはしなかったし、ちょうど出会いを探しているタイミングだったから翌朝返信をした。

そして翌週には、恵比寿にある素敵なイタリアンでデートをすることになった。


「亮吾さんって、すごくチャラいのかと思っていました(笑)」

出会った時のノリの良さからして、出会った女性すべてに声をかけているのかと思っていた。

「え?どこが?」
「フレンドリーというか、気さくというか…」

しかし意外にも、そうではなかったらしい。

「そんなことないよ!奈緒ちゃんは一目見て可愛いなと思ったから話しかけただけだし…そもそも、こうやって二人で食事へ行くこと自体が珍しいもん」
「そうなんですか?」

これは嬉しい。

女性だったら誰でもいいのかと思っていたけれど、“私だから”と言ってくれた亮吾。これは、少し信頼しても良いのだろうか?

ここからさらに、私は亮吾のペースに巻き込まれていくことになる。

「僕さ、すごい奈緒ちゃんのことがタイプで。顔もだけど、今日こうやって話してみて改めて実感した」

あまりにも突然の告白に、私は思わず赤面してしまう。

「そんな…」

でも私が赤面した理由は、別にもあった。

静かでオシャレな店内に、亮吾の言葉が響き渡る。しかも、店主と結構距離が近いカウンター席…。


店主は気を使って会話を聞いていないフリをしてくれているけれど、聞こえているに違いない。

「本当に。僕、奈緒ちゃんのこと好きだよ」

しかし、私のそんな気持ちなんてお構いなしに続ける亮吾。

― ここで言わなくてもいいでしょ…。

そう思いながらも、“好き”と言われて嫌な気持ちはしないし、一応お礼の気持ちは伝えてみる。

「ありがとう亮吾さん。嬉しい」

この後も積極的に褒めてくる亮吾。嬉しい気持ちと恥ずかしさが交錯する中、デートが終わった。

そしてデートが終わる間際に、次のデートに誘われた。

「奈緒ちゃん、またすぐに会いたいんだけど」

ここまでは良かった。しかし、意外にもその予定は私が思っていたよりもずっと直近だったのだ。

「来週のご予定は?」
「来週はちょっと忙しくて…。水曜なら大丈夫かもだけど」
「じゃあ水曜にしよう!空けといて」

少し強引な亮吾に流されるように決まった二度目のデート。

でも二度目のデート…そして三度目のデートを経て、“マメで、押しが強い男”に対してある疑問が湧いてくることになる。

この記事へのコメント

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No Name
喉に突っかかった魚の小骨が取れずイライラするんだけど、イルミネーションを見に行って何が有ったのか彼がどう自己中で暴走したのか、いつ奈緒の気持ちがマイナス100に達したのかよく分からなかった。あと誘い方に文句言ってたけど、予定が立て込んでて来週再来週は厳しいのとか言えばいいだけじゃ????
2024/12/15 05:1354
No Name
「来週末イルミネーション見に行かない?」「いいね、行きたい」

相手の都合をほとんど聞かずグイグイと誘いって? じゃ行きたいとか言わず来週末は予定有るからとか適当にかわせばいいものを。 この女相当性格悪い!
2024/12/15 05:5047
No Name
奈緒の言い分がチグハグ過ぎて理解に苦しむ。
言ってることとやってることが違うし、とにかく意味不明!
2024/12/15 05:3740返信5件
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