運命なんて、今さら Vol.2

28歳女性と初デート。待ち合わせ場所に現れた女の服装をみて、男が息をのんだワケ

◆これまでのあらすじ

32歳、恋人いない歴7年。恋愛をあきらめて生きてきた税理士・上条寿人は、趣味のソロキャンプ中に鈴村結海(ゆうみ)と出会う。あまりに楽しい夜に、「運命」の2文字がちらつくが…。

▶前回:「自然に会話が弾むのがいい」冬のキャンプ場で意外な出会いが…


「…朝か」

寿人は、目を覚ました。

スマホを見ると、時刻は8時12分。朝方、鳥のさえずりに一度起こされたが、すぐに寝てしまったようだ。

寝袋からいそいそと起き出した寿人は、急な温度変化に身震いする。

「さっむい…」

テントのジッパーを上にあげると、汚れのない透明な冷気が体を包んだ。

― 結海さん、いるかな。

乱れた髪を手で整えながら、結海がテントを張っていた方を見やる。しかし、彼女のいたサイトにはもう、何も残されていない。

「もう出たのか…。随分早いんだな」

うつむいた寿人は、テントの脇に見慣れない赤いビニール袋が置いてあることに気づいた。

よく見ると、小さな桃色のメモが貼り付けられている。

この記事へのコメント

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No Name
冷凍であっても帰ってすぐ温めればビーフピラフとポトフを食べられるのは、忙しい独身女子にとって便利だね。
「チン!」という派手な音のレンジ使ってるのもいい😂 でも彼氏持ち? 応援したい気持ちが失せたわw
2025/01/15 06:1213
No Name
何だよお茶だけって....つまんないなぁ結海!
研哉って? 遠距離中の彼氏がいるとかなのかな。
2025/01/15 05:229返信1件
No Name
フツーお金、置いてくかなぁ?
なんか違和感を感じたけど…
2025/01/15 06:027
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