2025年に創立40周年を迎える、ニュージーランドワイン「クラウディー ベイ」。
新ヴィンテージ「クラウディー ベイ ソーヴィニヨン ブラン 2024」の発表を祝した、お披露目の場に指定されたのは、意外にも『東京 芝 とうふ屋うかい』。
“豆腐とワイン?”という意外な組み合わせに驚きながらも、そこでの体験は忘れられないものとなった。
和食の中でも一層、繊細な味わいの豆腐とワインを
東京タワーの麓に広がる、約2,000坪の庭園と老舗旅館のような建物。東京の中心にありながら、そのことさえも忘れてしまいそうな『東京 芝 とうふ屋うかい』。
今宵、ここで各界のゲストを迎え、「クラウディー ベイ」によるペアリングディナーが催された。
著名人やインフルエンサーが並ぶ華やかな空間。ロングテーブルには複数のワイングラスが並ぶ。
「クラウディー ベイ」テクニカル ディレクターのジム・ホワイト氏をはじめ、『東京 芝 とうふ屋うかい』の料理長などから祝宴の挨拶が終わると、スパークリングの「クラウディー ベイ ペロリュス」で乾杯。華やかな会が、幕を開けた。
ハイライトは冒頭に。この日の目玉である「寄せとうふ」が準備される。
4種類の国産大豆を使ったそれを、大きな器で仕上げていく。そこからひとりずつに提供されるのだが、食べ方がまたユニーク。
まずはそのまま、次にオリーブオイル、松葉昆布を添えて、最後には豆乳のお出汁をかけて食べるという。
ここでとオススメされたのが、高品質なピノ・ノワールの産地として注目されているセントラル・オタゴ産のピノを使った「クラウディー ベイ テ ワヒ 2018」。
繊細でありながら大豆の旨みが濃い豆腐と、同じく力強いピノが抜群にマッチ。ゲストは一様に顔を見合わせ驚いた様子だったが、特に松葉昆布との合わせは驚くほどだった。
そこからは、「是非、ご自身の組み合わせを見つけてください」と「クラウディー ベイ ソーヴィニヨン ブラン 2024」「クラウディー ベイ シャルドネ 2022」「クラウディー ベイ ピノ・ノワール 2022」が追加され、料理ごとに自分で最適なペアリングを探すスタイルに。
八寸や「あげ田楽」、松茸や和牛といった和の食材が、秋を感じさせる華やかな盛り付けで次々と登場。ゲストは、それぞれのワインとの相性を確かめながら楽しんだ。
主役の「クラウディー ベイ ソーヴィニヨン ブラン 2024」はピンクグレープフルーツのようなエレガントな味わい印象的。八寸やお刺身などとも寄り添った。
途中、シークレットワインの提供もあり、「この味わいは?」と盛り上がる場面も。結果は、「ソーヴィニヨン ブラン」の2006年のヴィンテージといい、その表情の変わり様と熟成ポテンシャルに会場がザワついた。
フレッシュな2024年との味の違いは明確で、ぶどうの強さを印象付けるレクリエーションとなった。
2時間半にも及ぶ宴は、アッというまにフィナーレに。
「クラウディー ベイ ソーヴィニヨン ブラン 2024」の実力、そして「クラウディー ベイ」の幅広さを料理とともに体感。意外に思えた、和食とのペアリングだったが、その狙いもまた見事。記憶に残る一夜となった。
別日、主役である「クラウディー ベイ ソーヴィニヨン ブラン 2024」の出来栄えについて、テクニカルディレクター ジム・ホワイト氏に話を伺うことができた。