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  • 雄大な景色を眺めながら、誰と過ごしたい?大人たちの非日常が叶うホテルストーリーPart.2

    人生いろいろだ。出会いや別れに一喜一憂し、順風満帆の時もあれば、うまくいかない時もある。

    大人になれば、なおさらで、その節々で人は旅に出て、行く先々の風土に刺激を受け、気持ちを新たにまた一歩を踏み出す。

    思い起こせば、その旅の傍らには常にすてきなホテルや旅館がある。

    幸せを呼ぶホテルや旅館を、オムニバスのストーリー仕立てで紹介する。


    1:ATAGO HOTEL/千葉

    〜記念日ゴルフデートのあとは、彼へのサプライズでオーベルジュへ〜

    スイートには広々としたリビング、落ち着きあるベッドルームがある。アメニティも「モルトンブラウン」、ドライヤーは「KINUJO」、シーツは「FRETTE」など、細部にまで上質にこだわる


    恋人の香織とはゴルフとグルメという趣味を通じて出会い、1年がたつ。

    その記念日デートにと予約したのが、千葉県野田市にある名門カントリークラブだった。

    そして当日、香織はささやかなサプライズを用意していた。ゴルフを満喫したあとに彼女が車を寄せたのは同市内の「ATAGO HOTEL」。

    広々としたロビー。開業して間もないものの、ホテルとしてのホスピタリティも国内最高水準を目指しており、市外からだけでなく、地域にも寄り添うがテーマ


    「フランス料理のオーベルジュよ」

    車内でそんな説明を聞かされた時に僕は察するべきだった。彼女がただのレストランを選ぶはずがないことを…。

    店内はエレガントな空気に包まれ、食器やカトラリーもこだわりの品をそろえている。

    メニューに奇抜さはないものの、シンプルに美味しさを追求しているのが分かる。

    写真は「オマール海老のサラダ キャビア添え」。コースはシェフおすすめのひとつのみだが、メニューは頻繁に変わるという


    目で楽しみ、隠された意外性に驚かされる、フランス料理の醍醐味がそこにはあった。

    一方で気にかかるのは料理もサービスも一味違う、この本格レストランの素性だ。香織から知らされたのはデセールを口にした時だった。

    「ここのシェフはフレンチ『ボン・グゥ神楽坂』の野口尚人で、ギャルソンは岡部一己よ。野田市で本気でフレンチを広めようとしているらしいわ」

    ふたりとも多くの美食ファンを顧客に抱える一級のプロだ。

    写真は赤を基調としたレストランの個室。フロアともに訪れた人が寛ぎやすいラグジュアリーな空間に仕上がっている


    ようやくすべてが腑に落ちた僕に対して香織はいたずらな笑みを浮かべた。

    「Caaété?(サ ア エテ)」(いかがでした?)

    この笑みに、僕はまた心を奪われていく。

    ■施設概要
    施設名:ATAGO HOTEL
    住所:千葉県野田市野田720-1
    TEL:04-7122-8888
    URL:https://www.atago-hotel.com/
    料金:「スイート」1泊1室2名当たり(朝夕食付き)¥227,480~(税・サ込)

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