年収4,000万男子の恋愛事情 Vol.8

「2人きりで旅行は微妙…」曖昧な関係の彼女に旅行に誘われたが、煮えきらない男は…


香澄に「泊まりで旅行がしたい」と言われたのは、彼女とデートをした翌日のこと。そのデートで俺たちはキスまでしたのだが、交際が始まったわけじゃない。

だから、複数人で行く計画に変更したのだが、この1泊2日で、俺はなんらかの答えを出すつもりでいる。

曖昧な態度を取り続けるのは、申し訳ないから。

「お〜〜い!こっちこっち!」

秋山が、女子たちに向かって手を上げる。

「きゃ〜!なんて素敵な別荘なの?男3人、女3人の共同生活、しかも軽井沢だなんて。昔人気だった恋リア番組みた〜い」

落ち葉をカサカサさせながら、ロングブーツで走ってきたのは香澄。

「共同生活って、たった1泊するだけじゃない」

「秋山さん…儲かってるんですね〜」

その後に、玲とミナが続いた。

はしゃぐ香澄に、ピシャリと指摘する玲。コムギを抱っこしながら感想を述べるミナ。元々友達ではない3人は今日も三者三様だ。

「では、どうぞ。お入りください」

秋山に案内された我々は、3つあるベッドルームにそれぞれ荷物を置き、夕食までの間は各々自由に過ごすことにした。


「私、コムギとお庭で遊んでますね」

ミナが言うと、元太が「俺も!」と後について行った。やはり元太は生粋の犬好きらしい。

「外は寒いから、ここでぬくぬくしながら飲みましょ〜よ〜」

香澄は、秋山が東京から持ってきたシャンパンを広いリビングで飲み始める。

「ねぇねぇ!翔馬さんも飲もう?」

案の定香澄に誘われるが、返事をする前に玲に呼び止められてしまった。

「翔馬くん!今から一緒に買い出しに行かない?」
「えっ、俺?」
「うん。もうタクシー呼んでるから」

玲は有無を言わせず俺の腕を掴み、そのまま玄関へ向かう。

― どうして俺と?

背中に突き刺さる香澄の視線に耐え、転びそうになりながらスニーカーを履き、外へ出た。

この記事へのコメント

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No Name
柿とブッラータでカプレーゼ、ディルを入れたポテトサラダ、スープはきのこのポタージュ。メインはサーモンとハンバーグ。お豆腐や納豆は翌朝用

いつの間にブッラータ買った? ポテサラは具なしディルのみ?ポタージュって牛乳使わない派?ハンバーグにオニオンやパン粉は入れないのね。
鮭は翌朝に回したら? ww
とりあえず何なの、この連載のつまらなさ。月・木・金どれも似たような応援出来ない登場人物ばかり。せめて
もっとテンポよく話進めて欲しいかな。余計なシーンが多過ぎる!
2024/11/01 06:0114返信2件
No Name
香澄のことをもっと知りたいだけなら何も軽井沢まで来なくてもいいし、泊まりの誘いは “ちゃんと付き合ってから行こう” とはぐらかせばいい。皆を巻き込んで『テラハ』ごっこしなくても😂
秋山さん影薄っ、気の毒になる。
2024/11/01 05:4512
No Name
なぜにこのメンバーで旅行に行かねばならぬ?
女性同士は友達でもないのに。
2024/11/01 08:248返信1件
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