港区女子の大島麻衣が考える、引き際とは?刺激的な街・池尻で語る“夜遊び論”


港区女子のご意見番として、歯に衣着せぬトークで注目を浴びる大島麻衣さん。

ある夜、その姿を現したのは、意外にも世田谷区・池尻のとあるバーカウンターだった。

国道246号線沿いに潜む、大人のロマンを詰め込んだ秘密の酒場で、この街の魅力を感じてもらった。



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「本物志向の人が集う街。“お酒を嗜む”という言葉の本質を教わった」

大島麻衣

木製の什器で誂えたバーで、ハイボールを嗜む大島さん。先日トーク番組で、「いまは三宿界隈で遊ぶ芸能人が多い」と夜の街の勢力図の変化について触れていた


知る人ぞ知る『マリガンボーイズクラブ』で、池尻の夜を体験したタレントの大島麻衣さん。20歳の時から港区女子を地で行き、いまやその代表格としても活躍している。

彼女によると「港区には前ほどの派手さがなく、三宿あたりに人が流れていると思います」とのことで、インタビューの手始めにそのことについて触れてみると、次のコメントが返ってきた。

「流行は繰り返すと言いますが、いまは池尻・三宿がきているんじゃないでしょうか。住宅街でありながらお洒落で洗練されたお店も多いので、家の近所で飲むことを覚えた人にとっては魅力的に映りそう。

“また、会ったね”とあいさつを交わせるのもいいですよね。住民が多い街ならではだと思います」

聞くと、大島さん自身もときどきこのエリアに“遠征”しているという。

「やっぱり住んでいる友達が多いから集まりやすくて。最初は23歳ぐらいの頃だったかな。長期の海外ロケを通じて親しくなった芸人さんが、帰国後にごはんに連れ出してくれました。

創作和食のお店だったんですけど、アットホームなのに洗練されていて、料理もお酒も気が利いたものばかり。私、飲み会デビューも港区だったし、ギラギラした夜しか知らなかったから、妙に感心しちゃいました。

本物志向の人はこういうところに集まるんだなぁ、って。“お酒を嗜む”という言葉の本質を教えてくれたのもここら辺でしたね」

“港区女子”の大島麻衣が考える、港区にはない池尻・三宿の魅力って?


ラグジュアリーで艶やかな街は刺激的で楽しいが、日常の延長線上にある池尻・三宿の夜には、また別の楽しみ方がある。

夜遊びに新たな選択肢を加えた大島さんは、こうも思った。

「店主と顔なじみで、“いつものやつ”が通用する客になりたい。結束の固いエリアだから初めての時は敷居が高い感じがしちゃうけど、いったん飛び込んでしまえば居心地がいい。

ひとりでも飲みに繰り出せる行きつけを増やすことは私の理想でもあるのですが、それがこっちでは叶いやすいんじゃないかな。

いつだったか知り合いのバーに行ってひとりで飲んでいた時も、隣の男性が気を遣って話しかけてくれましたね。押しつけがましくない、自然な感じが印象に残っています」

お気に入りの様子なので、思わず「大島さんが港区女子を卒業する日はくるのか?」と振ってみた。すると彼女は「いまは考えられません」と言ったあと、こう続けた。

「“引き際の美学”ってあるけど、池尻や三宿で飲んでいる大人はまさにそのイメージ。自分の時間を大切にしていて、去り際が美しい。

今日は2時に帰ると決めたらきっちり2時に帰る。でも、私自身はそうじゃない。帰らないで〜っ!って引き留められたら、はい喜んで!と受け入れてしまう。まだまだ流されていたいんです(笑)」

それを聞いて、店内に併設されたスナックで嬉しそうにマイクを握りしめていた彼女の姿が思い起こされた。

大島麻衣

ゴルフのあとはスナックに移動し、マイブームという『青い珊瑚礁』を熱唱した


どうやらスナックは彼女にとって思い入れのある夜遊びスポット。幼い頃から憧れを抱いていたようだ。

「カラオケボックスもない、のどかな街で育ったんですけど、オモチャのマイクを離さないような子どもで、好きに歌えるスナックに興味津々でした。

初めて行ったのは、恵比寿横丁の中にある一軒。もともとは人見知りの恥ずかしがり屋なので、お酒の力を借り、酔っ払ってからステージに上がって。

22歳の頃、仲のいいゲイの方に新宿二丁目のスナックを教えてもらってから本格的にハマり、いろんなところに行くようになりました。地方のスナック巡りも楽しいですよね」

「15周年は原点回帰も。みんなが楽しくなれる歌を歌っていきたい」

大島麻衣

ゴルフもときどきプレーする大島さんは、堂々たるスイングを披露


「歌うことが本当に好きなんです。小学校の卒業文集に書いた将来の夢は歌手だし、歌手になりたくて芸能界を目指しました。

私自身が折に触れて歌に救われてきたから、聴いてくれた人が抱えている不安やストレスを軽くする歌を歌っていきたい。

ほら、“酒が飲める 酒が飲める 酒が飲めるぞ”って歌があるでしょ。歌詞に大した意味はないのかもしれないけど、なんだかハッピーな気持ちになれる。ああいうのがいいです。

大島がまたふざけていると思われても構いません。みんなが楽しくなれたら、その方がいい」

そう話す大島さんの表情は一段と輝きを帯びていた。

昨年末には「自分に自信を持つために、そして自分をもっともっと好きになるために」声帯のポリープを摘出する手術を受けた彼女である。言葉には濁りがなく、正直そのものに思われた。

来年はAKB48のメンバーからソロに転身して15周年の節目を迎える。

「原点回帰の意味も込めて、しばらくできていなかった歌手活動に力を入れたい。他にもこれまで挑戦してこなかったこと、思いついたことはすべてやってみる1年にしたい。365日休みなく働きたいぐらいです」と意気込むが、きれい事を言わない彼女のことだから、その思いを全うするのだろう。

インタビューを終えると大島さんは屈託のない笑顔で店をあとに。初対面ではあったが、撮影からインタビューまでリラックスしたひと時だった。

彼女の人柄がなせることなのはもちろん、「池尻」という場所のアットホームな雰囲気も無縁ではなかったはずだ。

■プロフィール
大島麻衣 1987年生まれ、千葉県出身。2005年からAKB48の1期生として活躍。卒業後はタレント、歌手、グラビアアイドルとして活動の幅を広げている。“チョメ姐”として登場するYouTube『大島麻衣の裏チャンネル(仮)』も好評だ。

■衣装
ワンピース¥17,900〈Leja TEL:03-6451-2732〉、ピアス¥34,100〈グロッセ/グロッセ・ジャパン TEL:03-6741-7156〉、バッグ¥15,950〈ダイアナ/ダイアナ 銀座本店 TEL:03-3573-4005〉


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港区では、“まいみょん”と呼ばれる彼女の、カラオケの十八番とは?


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