2024.06.07
商社一般職・春奈(27)「え、センスいいな…」
週末のお昼。家に、小さな荷物が届いた。
「あ、やっと来た!」
数日前の誕生日、ランチタイムに賢人くんから連絡をもらった。きっと誕生日祝いだ、と思ってワクワクしながらメッセージを開いた私は、予想外のトーク画面に驚いた。
見慣れない、LINEギフトの文字。オフィスのカフェテリアで「何コレ!」とつい声が漏れてしまった。
自宅の住所をいれたらプレゼントが届くなんて初めての体験で、ずっと楽しみにしていたのだ。
「開けちゃおう」
白い小箱から、華やかなボックスを取り出す。蓋をそっと開けると…。
― えええ、かわいいボックス!
まるで花束のように見えるボックスの中には、LINEギフトの画面に書いてあったとおり、ヘアオイルとハンドクリームのセットが入っている。
― ジルスチュアート ビューティのパッケージって、ホントかわいい!
うっとりしながら、ハンドクリームをさっそく手の甲に少しだけつけると、ホワイトフローラルのいい香りが広がった。
「このヘアオイルもかわいい…。あ、もしかして?」
たしか、前のデートで賢人くんに「髪がパサつく」という話をした気がする。だからヘアオイルを選んでくれたのだろうか。
― センスいいなあ、賢人くん。
私は満たされた気分で、ボックスの上にヘアオイルとハンドクリームを並べ、写真を撮る。そして、賢人くんにお礼LINEを送った。
春奈:届いたよ!本当にありがとう。センスいいね!
すると、5分も経たないうちにLINE電話が鳴った。
「…もしもし、賢人くん?」
「春奈、お疲れさま。気に入ってくれた?」
「もちろん!めちゃくちゃ嬉しいよ。そっちは、もう夜?」
「うん。明日のフライトでアメリカを発つよ。次の週末さ、誕生日ディナーしない?」
◆
そして迎えた週末。私は賢人くんに誘われて、表参道の創作イタリアンレストランに来ている。
広々としたカウンター席に着くやいなや、賢人くんは言った。
「直接の誕生日祝い、遅くなってごめんな」
「ううん、とんでもない。あのギフト、すごくワクワクした!」
あれから毎日、彼にもらったジルスチュアート ビューティのアイテムを愛用していた。今日も家を出る前にヘアオイルをつけてきたし、カバンの中にはハンドクリームを忍ばせている。
「ホワイトフローラルの香りが、すごく私好みだったの。ボックスも、花束みたいで可愛くって、まだ部屋に飾ってある」
「よかった」
うれしそうに笑う賢人くんに、愛しさが募る。
彼はいつも忙しく、デートの日程もなかなか決まらないから、自分を好きでいてくれているのか自信がなくなる瞬間も多々あった。
でもLINEギフトをもらったとき、自分は特別なんだと思えたのだ。
「メッセージだけでもありがたいのに、いろいろ考えてくれたんだなって思ったら、すごく嬉しかった」
「そりゃあ、いろいろ考えるよ。本気だから」
言ったあと、賢人くんは照れたのか、落ち着かない様子でドリンクメニューを開く。
「えっと。次、何飲む?」
そんな彼の様子がおかしくて、可愛くて、でもドキドキして…。
私はメニューを覗き込むフリをして、彼にそっと寄り添った。
【概要】
■ジルスチュアート ビューティ
「“かわいい”に恋するすべてのひとに。」をコンセプトに、纏った瞬間から幸福感で満たし、心をときめかせるデザインにも品質にもこだわったブランド。
コスメ、ライフスタイルアイテム、フレグランスなどライフスタイルに寄り添うさまざまな商品を展開しています。
自分用としてだけではなく、お誕生日や記念日など、友人や家族へのギフトとして購入する方も多く、あらゆるシチュエーションで愛用されています。
■LINEギフト
「LINEギフト」は、「LINE」のトークを通じて友だちとギフトを贈り合うことができるコミュニケーションサービスです。
住所を知らなくても直接会えなくても、LINE上で簡単にギフトを贈ることができるため、ちょっとしたお礼を言いたい時や季節イベント、大切なライフイベントなど様々なシーンで利用されています。
現在LINEギフトの出店ショップ数は約1,500店舗*1、取扱商品数は約40万点*2となっており、贈れるギフトは手軽なコンビニのコーヒーから、シーンに合わせたもらって嬉しい品まで、多様なラインナップをそろえています。
*1 2023年10月時点
*2 2023年11月時点
LINEギフト 公式サイト:https://gift.line.me/about
【衣装協力】
≪1ページ目≫
◆女性:リブニット 15,400円、コットンシフォンランダムティアードスカート 24,200円<ともにJILL STUART TEL:03-5785-6454>、その他/スタイリスト私物
≪3ページ目上≫
◆女性:ノースリーブニットトップス 13,200円、ギャザースカート 22,000円<ともにJILL STUART TEL:03-5785-6454>、その他/スタイリスト私物
≪3ページ目下≫
◆女性:チュールミックスレースドレス 35,200円<JILL STUART TEL:03-5785-6454>、その他/スタイリスト私物
撮影/楠本隆貴 モデル/宮澤成良(イデア)、KEITA(JSマネジメント) スタイリング/都築茉莉枝 ヘアメイク/KITA(Nord) 文/安納はる
おすすめ記事
2024.06.30
男と女の答えあわせ【A】
初デートの待ち合わせ。電動キックボードで来た28歳男に、女が思ったコトは?
2021.12.04
御曹司に恋はムズかしい
「駅前で30分待機…」美女と付き合うために、ストーカー気質の男がしたありえない行動
2018.08.04
35歳のヤバい女
35歳のヤバい女:「オトナの色気が堪らない...」年下男の口説きに酔った女を襲う、真夏の夜の罠
2019.05.23
姉妹格差
両親に支配され劣等感に苦しんだ女が見つけた、「自分らしく生きる」ための方法
2024.05.22
マティーニのほかにも
初デートで渋谷のレストランに連れていったら、「なんか違う…」と男がフラれた理由
2020.09.10
溺れる男~理性と本能のあいだで~
「あのキスが忘れられない」結婚直前に別の女に心を奪われた男の"最低な本音"とは
2024.03.23
アオハルなんて甘すぎる
「ハグしたい」深夜の23時55分、デートの帰り際に女性が思わず言った言葉に男は…
2024.06.09
男と女の答えあわせ【A】
赤坂の1LDKに住む夫婦。結婚して2年、子作りに非協力的な夫にイライラし始めた36歳妻は…
2018.09.09
オトナの恋愛論~解説編~
男だけじゃない。 女が体の関係を持った途端に冷めた、残酷だけどリアルな事情
2019.08.01
32歳のシンデレラ
「結婚は諦めかけてる…」30歳で上京したOLに婚活を決意させた、同僚美女からの誘い
東京カレンダーショッピング
『佐藤養助商店』:門外不出の技による、喉ごし滑らかな"稲庭干饂飩"
『かに物語』:ふっくらと肉厚な一本爪が2本入ったフレンチカレー
『西岡養鰻』:特製タレ付き!脂の乗った高品質な鰻を土佐備長炭で丁寧に焼き上げた蒲焼
『WORLD DINER』:きめ細かでやわらかジューシー!A5ランクの黒毛和牛を使った極上ローストビーフ
『North Farm Stock』:北海道産ミニトマト使用!糖度が高く、コクとうまみがたっぷり詰まったトマトジュース
『ル・ボヌール 芦屋』:フリーズドライフルーツにホワイトチョコがたっぷりと染み込んだ新感覚スイーツ
『HAL YAMASHITA 東京』:シルクのようななめらかさ!冷え冷えトロリの新食感"ウォーターチョコレート"