男と女の答えあわせ【A】 Vol.213

「コレさえ押さえれば、女は落ちる!」恵比寿在住29歳の女が、世の男性に伝えたいコト

A1:勘違いじゃない。最初から、いいなとは思っていた。


岳とは、2対2の食事会で出会ったのだが、その場に少し遅れて到着した私。

そんな私に、岳は最初から優しかった。

「初めまして、岳です」
「美久です。遅くなってすみません」
「まったく問題ないよー。何飲みますか?」

岳の前に座ることになった私は、乾杯を済ませた後、改めて彼をじっと見つめてみる。

左右の二重幅が違うけれど、整った顔立ちをしている岳。Tシャツを着ているせいか、体格もよくわかる。上腕二頭筋の感じからして、普段トレーニングもしているのだろう。

しかも話を聞くと、数年前に起業し、自分で会社を経営しているという。


「岳さんは自分で会社されているんですか?すごい」
「全然だよ。まだまだこれからだし」

しかも謙虚で、真面目そう…。嫌なところが何も見当たらなかった。

「岳さんすごいモテそう〜」
「そんなことないよ」
「カッコイイし、話も面白いし。どういう人がタイプなんですか?」
「何かに頑張っていて、素直な人、かな?」
「そうそう。例えば『ありがとう』とか『嬉しい』とかを言える人がいいなと」
「わかる。そういうのって大事だよね」

大きく頷きながら、私は次の一手を考える。条件が良いだけでなく、話も合いそうな岳。ここはなんとしてでも絡んでおきたい。


「美久ちゃんは?どういう人がタイプなの?」
「私は、尊敬できる人かな。岳さんみたいに、自分で色々とされている人とか…。すごく尊敬しちゃう♡」

待っている暇はない。しかも相手は、「自分から積極的に行く価値がある」と思える人だ。

だから私はこの食事会の翌日、早速岳をデートに誘ってみることにした。

― 美久:昨日はありがとうございました。今度、デートしたいです♡

すると岳からすぐに返事が来て、私たちの初デートはすぐに決行されることになる。

そしてここでも、私は結構自分から動いたと思う。

「岳さんは、今彼女いないの?」
「うん、いないよ」
「じゃあ第一候補に、私を入れておいて♡」

どんなに鈍感な人でも、ここまで言えばなんとなくは好意に気がつくはず。それに岳も満更でもなさそうだし、むしろ私の言葉を聞いて嬉しそうにしている。

― このまま頑張ろう♡

そう思っていた。しかしこの後の岳には、失望させられることばかりだった…。

この記事へのコメント

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No Name
そう、無駄骨だったって事よ。イケるなとは思われたけど彼女にしたいとか他の奴に取られたくないとか、そこまでの気持ちは無かったから告白されなかった。それだけの話なのに、男性諸君とか上から目線で言うなよ。
2024/04/28 05:1964返信1件
No Name
岳は飲食関係で独立したと昨日書いてあった。であれば美味しいお店に詳しいのは職業柄当然!よく飲み歩いてるけど遊び人?て、半分は仕事の延長とか付き合いで飲む事が多いだけだと思う。 そんな時にこの後どこかで合流しようなんて連絡出来ないと思う。
2024/04/28 05:3552
No Name
どうして美久をこんなに馬鹿っぽく描くんだろう?
それに自然派ワインと焼き鳥のマリアージュとか知ったような事言ってるけど、自然派ワインの赤?白? 焼き鳥にも種類あるしそんな大雑把な枠でマリアージュなんてよく言えるわ。笑
2024/04/28 05:4433返信5件
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