2015.09.25
真の大人は自分のホームグランドと呼ぶべきBARを持っているもの。
素敵なディナーの後は、吸い寄せられるようにこの店へ。そんな紳士淑女が今宵も集う、都内のとっておきのBARをご紹介。
本物の店は、何気ない会話も思い出に変えてくれるのです。
こだわり抜いたノスタルジックな空間にバーテンダーの技が冴える
『スタア・バー・ギンザ』(銀座)
とかく敷居の高さを感じがちな銀座のバー。だが、ここ『スタア・バー・ギンザ』は、肩肘張らずに一流の味に興じることができる貴重な店といえよう。
扉を開けると、ブビンガの特注カウンターと鋲打ちされた椅子。壁紙にはイギリスのデッドストックもの、照明はアンティークと逸品モノとが絶妙に調和する。またフランス風のカフェカーテン、ブリティッシュ調のソファ、カウンターに至ってはオリエント急行の客席を彷彿とさせるなど、上質な異国情緒が漂う魅惑のバーだ。
オーナーの岸久氏は中村健二氏が手がける銀座の名店『絵里香』で12年間、腕を磨いた人物。1996年国際バーテンダー協会主催の世界大会で優勝し、2000年独立。現在は日本バーテンダー協会の専務理事を務める。
そんな岸氏は「銀座だろうが関係なし。すべて全国一緒」という中村氏の言葉を箴言とし、25年続けてきた。フランス料理になぞらえるなら、店の雰囲気はビストロのように温かくアットホームに、しかし料理の味は一切の妥協を許さず、グランメゾン級であることを信条としている。

左.シングルモルトは約100種。GLENDRONACH1968年といった稀有な銘柄も用意
右.イギリスのアンティークのライトが空間のアクセントに
一躍、名を馳せるきっかけとなったのは、独自に編み出した「立体シェーキング法」だ。これは短時間で多方面に氷を回転流動させることでマイクロバブルを発生させ、旨味を深めるもの。その技量が認められ、2008年バーテンダーとしては初めて厚生労働大臣より「現代の名工」卓越技能章を授与された。
美技を堪能するなら「サイドカー」をお勧めしたい。クルボアジェVSOPルージュ、コアントローなどをシェーカーに入れ、香りを立たせるためクリーマーで撹拌させ、シェーク。グラスに注ぐ際はメッシュで漉し、味をきめ細やかにする。口に運べば舌触り滑らかで、果実の香り、上品な酸甘が全身に響き、喉元を落ちた後も深い余韻が残る。
その手腕は海外へ広まり、ニューヨークタイムズ紙で紹介され、今や各国から客が来店。世界の人々を魅了している滋味深い一杯で、新年を祝し乾杯を。
この記事で紹介したお店
スタア・バー・ギンザ
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