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  • 先輩美女と4回目のデート中。「今夜こそ家に誘いたい…!」と狙う男を勝利に導いたあるアイテムとは

    記事のタイトルは、『女性が赤裸々に回答!理想の家デートを大調査』。

    その記事には、女性に聞いた「理想の家デート」についてのアンケート結果が掲載され、女性が好印象を持つ誘い方についても詳しく書かれていた。

    志乃への想いを募らせながらもきっかけをつかめずにいた達也は、食い入るようにその記事を読む。


    【女性が赤裸々に回答!理想の家デートを大調査】


    「交際前の男性の家に行くのはアリ?」という質問では、アリが40%、どちらかといえばアリが16.7%で、合算すると約6割の女性が「アリ」という結果に。アリと答えた女性は「部屋に行けばその人のことがわかるから」と、肯定的にとらえている人が多かった。

    「お部屋にいるときは、本来の姿がわかるのでアリ!」(20代・主婦)
    「距離が縮まると思うので私はアリです」(30代・会社員)

    一方、「何かある前提だから、付き合っていなければデートでは行かない」(20代・会社員)と、抵抗を感じてナシだという女性も。

    続いて、「気になる男性から初めておうちデートに誘われる時、何か理由がほしい?」という質問には、約8割の女性がYESと答える結果に。「彼の家に行ってみたい。でも、軽く見られたくない」など、女性側も誘われたという言い訳がほしいのかも。

    「映画を一緒に見ようなど、共通で好きなことや、趣味などで誘ってもらえるとうれしい」(20代・学生)
    「家に行くことに抵抗はないけど、きっかけは男性に作ってほしい。『珍しいワインを手に入れたから一緒に飲もうよ』なんて誘い方はアリ!」(20代・会社員)
    「『手料理を振る舞うから来ない?』って誘われ方に憧れます。私は、何もしなくていいんだ!って思えて行きやすいかも」(20代・会社員)
    「『ペットが家で待ってるから、テイクアウトして家で食べない』というのはアリ。ペットに会いに行くという理由もできて良いですね」(会社員・40代)

    グルメ好きな東カレ読者らしく「ワインがある」や「料理」など、食に関する事柄はきっかけとして好印象の様子。

    また、ネット配信の普及により「自宅で映画鑑賞」など、自宅でしか楽しめないことに誘われるのも、良いきっかけになるようだ。


    「男性の部屋にあったら、お洒落だなと感じるアイテムは?」という質問には、さまざまな意見が寄せられた。

    なかでも人気だったのが63%の女性が選んだ「大画面プロジェクター」(※1)だ。

    「一緒に好きなワインやお酒を呑みながら、プロジェクターで映した大画面で、映画などを見たい。また、恋愛リアリティショーを見て『こういう人いいよね』など、たわいない会話で盛り上がりたい!」(20代・会社員)
    「一緒にプロジェクターで映画を見たいです! できれば間接照明もつけてムーディーな雰囲気だと嬉しいです♪」(30代・会社員)
    「プロジェクターでいい感じの動画をBGMとして流しながら、いろいろ話したい」(30代・会社員)

    このほかには「観葉植物」や「本や音楽など趣味のグッズ」なども人気!

    部屋にあるものは、その人を表す鏡。意中の女性がいる男性陣は、このアンケート結果を参考にして誘ってみてほしい。

    記事を食い入るように見つめていた達也は、視線を上げた。

    ― そうか。『プロジェクターで家で映画鑑賞をしよう』っていうのは、誘い文句になるのか。

    志乃は、映画とお酒が好きだ。

    お酒好きという情報はデートに生かしていたが、映画の話はまだしたことがなかった。

    それにインテリアにはお金を惜しまず、お洒落な住環境を作ってきた達也だったが、「プロジェクター」が女性に人気があるという話は初耳だった。

    ― プロジェクターがあるって話から入れば、普通に誘うよりも自然かもな。


    「ものは試しだ」

    すぐに比較サイトを開き、いろいろな製品を検索する。すると、気になる商品を見つけた。

    ――「4年ぶりに超進化!」「世界初!Google TV搭載」「120インチの大迫力な大画面へ!」か。良さそうだな…。

    達也が気になった商品は「Nebula Capsule 3」という製品だった。

    スマートプロジェクター製品の売り上げで、シェア日本1位を獲得するAnkerの最新機器で、圧倒的な人気を誇った「Nebulla Capsulle Ⅱ」の次世代機だ。

    ― 志乃さんを誘うきっかけになるなら……。

    と、達也は購入ボタンを押した。



    志乃との4回目のデートを迎えた。

    達也はこの夜、進展がなければ志乃への想いを諦めようと決めていた。

    鮨店で食事を済ませたのち、「一緒に行ったバーに行きたい」という志乃のリクエストで、先日の銀座のバーを訪れた。

    どんどん進んでいく時間に達也は焦るが、気持ちをごまかすように余裕を匂わせながら、ウイスキーをロックで飲む。

    志乃は、ほどよく酔っているようで楽しそうだ。

    「志乃さん」

    「んー?」

    達也はついに、一歩を踏み出すことにした。


    「志乃さん、映画好きなんですよね。何の映画が一番好きですか?」

    志乃は、迷ったあとに答える。

    「定番だけど……『プラダを着た悪魔』かな。最近見てないから、また見ようと思ってるところ。仕事で疲れたとき、勇気が湧くの」

    「いいですね。僕も久々に見たいなあ。最近買った、プロジェクターで見てみようかな」

    その途端、志乃のトロンとしていた目が、少しだけ開く。

    「プロジェクター?」

    「部屋の壁で、大画面で見られるプロジェクターを購入したんです」

    「へえ……。いいなあ」

    志乃は、曖昧なほほえみを浮かべて、ワイングラスを口に運んだ。

    今だ、と達也は勝負をかける。

    「もしよかったら、今から家で映画を一緒に見ませんか?」

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