表紙カレンダー Vol.108

「“あぁ、生きてるな”って感じました」乃木坂46・山下美月が心打たれた、ある出来事とは

「多才なメンバーに囲まれ生まれる不安。それすらバネにしてやるしかないんです」


一方のソロ活動においては、朝ドラ『舞いあがれ!』にヒロインの親友役で出演。

繊細な演技が話題となり、女優としてのオファーが殺到。2023年のドラマ出演は実に5本、来期1月スタートの作品にも出演が決まっている売れっ子ぶり。

日曜劇場『下剋上球児』での“しっかり者の姉”も記憶に新しいだろう。


「乃木坂46を知らなかった世代の方や、友達のめいっ子とか小さい子まで知ってくれるようになったのにはびっくりですね。

演技のお仕事をたくさんいただけるようになったことも、本当にありがたいです」

とはいえ、手応えを感じるまでには至らないという。

「これまでも今だって、自分に才能があるかとか、はっきり爪痕を残せたなんて、思ったことはありません。自信なんてないですよ〜。

だって、うちのグループだけでもすごい才能がある子はたくさんいて、そんな仲間に毎日囲まれていたら、持てるわけがない(苦笑)。

でも、私は自信のなさがベースにあるからこそ、人一倍頑張ろうと思えるのかな、って」

だが、「頑張る」とひと言で言っても、経験を重ねれば重ねるほど、その手段は自身に委ねられていると感じている。

「アイドル8年目にもなると、怒られたりすることって減ってくるんですよ。

いまは自分が一番先輩の立場なので、スタッフさんも後輩ちゃんたちを育てることに注力するじゃないですか。だから私たちは、自分を成長させるために何をするべきか考えないといけない。

みんなそれぞれで考えていると思うんですが、私は他者からの客観的な意見の中にヒントを見つけることが多いですね」

自身の出演作を見るのは、他者の意見を聞いた結果、概ね好反応だと分かってからだという。

「怒ってほしいと言いながら、そこはビビり(笑)。でも、皆さんの感想が分かってくるうちに、ある程度諦めというか、腹がくくれるんです。

人によって受け取り方も考え方も、全然違うし。全部を受け止めるわけではないけれど、なるほどそっか、って思う部分もあるし。じゃあ、次に活かそう、って作戦だって練れる。

いろんな価値観に触れるって大事だなと思うんです」

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