本連載では、多種多様なカルチャーが息づく「東京」の中から、1つのエリアに焦点を当て、そこを拠点とする女性の生態を探る。
彼女たちはどんな日常を送り、どのような出会いを求めているのだろうか?
今回登場いただいたのは、“銀座女子”のF.Sさん(30歳)。
6歳と4歳、ふたりの子どもを持つシングルマザーである彼女は、「東カレデート」に登録し、今後の人生を共にする相手を探しているという。
つらい離婚経験がありながらも、明るく前向きに今を楽しんでいる彼女の生態を、覗いてみよう。
取材・文/和栗 恵
▶前回:「商社マンと外コン男子は○○な人が多い」年に140回も食事会をする港区女子の分析とは
銀座女子・F.Sさんのプロフィール
秋田県出身の30歳、シングルマザー。高校卒業後に上京し、20歳から当時の職場が近かった銀座・日本橋エリアに住み始めた。
結婚・離婚を経て一時秋田に帰ったが、1年半ほど前に再度、大好きなこのエリアに戻ってきたという。
東京での生活に憧れて上京を決心するも、待ち受けていたのは壮絶な結婚生活だった
秋田県の大館で生まれ育ったF.Sさん。
高校卒業後に地元で就職。同棲する彼氏もいて、幸せな生活を送っていたが、20歳のとき別れることに。
そのとき、上京していた親友から「人生は一度きりだから、やりたいことはやったほうがいい」と背中を押され、親には「二度と家に帰ってくるな」と強く反対されたが、それを押し切って東京に出てきた。
しかし、期待に胸を膨らませながら上京したF.Sさんを待ち受けていたのは、波乱万丈な人生だった…。
―― 離婚を経験されているとのことですが、元旦那さまとのなれ初めは?
元夫と出会ったのは、私が上京したばかりで夜の仕事をしていたときのことでした。
心のどこかで夜の仕事を辞めたいと感じていたのですが、ちょうどそのときに、よくきてくれていたお客さんが元夫を紹介してくれたんです。
カメラマンをしながらWebデザインや車の転売、バーの経営などをしていた人です。見た目はハッキリ言って、ギラついていて、うさんくさそうでした(笑)。
でも、当初は自らを犠牲にしてでも私に合わせてくれる優しさを持っていて、稼ぐ能力があったので、この人なら何があっても困ることはないだろうと思い、結婚に至ったんです。
―― 離婚はどちらから切り出したんですか?
私からですね。離婚の1週間後には、秋田に戻って仕事をしていました。
周囲からは「Sちゃんらしいね」って言われました(笑)。
―― 離婚を切り出した理由は?
付き合っていた当時から、元夫には…
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