日々の喧騒を忘れさせる癒し時間の待つホテル。
ふたりで出かけるべきは、ただ癒されるだけではない、ふたりの想いをかなえる+aを持つホテルだろう。
ホテルで過ごす濃密な時間は、きっとふたりの仲をさらに深いものにしてくれるはずだ。
そこで、5組のカップルが大満足した新たな“出合い”のあるホテルを教えてもらった。
静と動が共存する唯一無二の環境がクルマ好きもホテル好きも楽しませる
「富士スピードウェイホテル」@静岡
このホテルを訪れたふたりは……
夫は出版社勤務の42歳、妻はフリーランスPRの39歳。ともに国内外の5つ星ホテルを多く経験済み。
今年の夫の誕生日は週末で、クルマ好きな夫が喜ぶホテルに誘おうと妻は計画していた。
「次回は男性陣がサーキットで遊ぶ間に私たちはスパなんていうのも楽しそう」
誕生日を祝う週末旅行のホテル名を伝えただけで、もう夫はにやけていた。なにせ「富士スピードウェイホテル」。こんなクルマ好きの琴線に触れる宿名はないだろう。
その名の通り、国際大会も行われるサーキットの隣に位置し、客室は富士山ビューかサーキットビューという悩ましい二択。選択は内緒のまま、クルマで都内を出て約90分。
玄関口はクルマがテーマのアートが並び、圧巻はホテルに続く約30mものエスカレーターとその脇の名車博物館だ。
「トヨタ7に2000GT、マツダ787Bまで!」と夫のはしゃぎっぷりといったら。
さらにサーキットビューの客室に入ると、再び笑顔に。
クルマ好きを喜ばせる一方、実はウェルネス施設も充実で温泉の大浴場やスパの施術でお肌がピカピカ。静岡の恵が満載の炉端ディナーにも満足で、ここはクルマに詳しくない女性も楽しめる。
チェックアウト後は富士スピードウェイのレーシングコースを体験走行。私まで助手席で興奮した。唯一無二となるこの宿泊は、友人夫婦にもおすすめしたい。
ディナーの選択肢は写真のイタリアン『TROFEO』か炉端焼きの『Robata OYAMA』。
朝食とランチは前者での提供となり、エスカレーターを上がってすぐ、ホテルの中心に位置する。
後者では、富士山の清冽な水や朝霧高原の豊かな大地、日本一深い駿河湾の広大な漁場など、豊富な資源によって育まれた食材を使用した炉端料理を提供。
その他、富士山の絶景を望む開放的なロビーラウンジで軽食やアフタヌーンティーもあり。
バー『BAR 4563』では、この地らしいお酒を揃え、クルマをイメージした「BOOST」「V8」といった名のカクテルもあり。
ミニサイズのクルマ270台がアートとして並ぶ壁、F1カーをモチーフにした真っ赤なセンターテーブルが特徴的な隠れ家的バー。
ドリンク片手にしっとりと、二人の時間を育むのにぴったりな、まさに“大人の社交場”。
引退後のサラブレッドに乗馬できる会員制乗馬クラブ「北駿ホースヴィラ」では、金曜限定でホテル宿泊者も予約が可能。
初心者やグループにおすすめの「ひき馬体験」や、富士山を眺めながらの「外乗プラン」など、未経験者でも楽しめるプランも用意。
ホテルからはクルマで約10分。※要事前予約
周辺には、ホテルの隣に位置し、ホテルからの無料送迎もある「東富士カントリークラブ」をはじめ4軒のゴルフ場が点在。
全ホールより富士山が望める丘陵コースの「富士小山ゴルフクラブ」、全般的にフラットでプレーしやすいコースが特徴の「富士国際ゴルフ倶楽部」、太平洋クラブ系列のゴルフコースで富士山の裾野の大自然が巧みに生かされ、ゴルフの醍醐味を深く味合わせてくれる「太平洋クラブ 御殿場WEST」と、魅力的なゴルフ場が揃っている。
■施設概要
施設名:富士スピードウェイホテル
住所:静岡県駿東郡小山町大御神645
TEL:0550-20-1234
部屋数:120室
料金:1泊2名1室 61,156円~
URL:fujispeedwayhotel.jp