私の名品テラピー Vol.6

27歳で会社員をしながら早稲田に入学。卒業記念にルイ・ヴィトンのスピーディを買ったら…

名品には数々の効力がある。

身に着けることで日々のモチベーションアップにつながったり、自分に自信をくれたり――。

まさに、大人たちのお守り的存在だ。

本連載では人々から愛され、流行に左右されることない一生モノの“ファッション名品”にフォーカス。

今回登場するのは、会社員の傍らインフルエンサーとしても活動する廣松叶子さん。彼女が紹介してくれるアイテムとは?


▶前回:美容師を経て起業。ビジネスを成功に導くために、絶対に譲れないファッションのポイント

今回お話を聞いたのは、廣松叶子さん


1991年生まれ、東京都出身の31歳。

白百合女子大学を卒業後、会社員をしながら読者モデルやインフルエンサーとして活動。2018年早稲田大学人間科学部に入学し、2022年に卒業。

よく行くエリアは銀座、神楽坂。趣味はキックボクシング。


大人になってから、再び学ぶ決意をして…


最近よく耳にする「大人の学び直し」。東カレでも推奨している自己投資術であり、『ハイスペ男女は常に実践している!?今、話題の“大人の学び直し”とは』では、その方法とメリットについて触れた。

今回登場するのは、そんな「大人の学び直し」を実際に経験したという女性だ。

彼女がこの日、「学び直したことによって自分を変えてくれた名品」として持ってきてくれたのは、ルイ・ヴィトンの「スピーディ・バンドリエール25 マイLV ヘリテージ」。

コンパクトな見た目に相反してペットボトルやポーチも収納できる大容量バッグで、多くの人から愛されるシリーズだ。

グリーンのラインと名前のイニシャル「K」をカスタマイズプリント。2022年の春、ルイ・ヴィトン 銀座並木通り店で約30万円で購入


会社員とモデル、妻、そして学生の4足のわらじ


20代前半で読者モデルの活動を始めた廣松さん。撮影現場で出会うプロのモデルやヘアメイクアーティストから刺激を受け、元々興味があった美容や健康を“学問”として学ぶことを決意。その後、受験勉強に励み、27歳で早稲田大学へ入学する。

大学では「アンチエイジング」に関する研究をし、昨年30歳で卒業した。

在学中は、会社員、そして妻として家庭での役割をこなす傍ら、大学のゼミの課題や論文に追われる日々。同級生には、アスリートや、40~50代の年上の学生もいた。「結構大変でした。でも…とても刺激的でした」とも語り、まさにエキサイティングな日々を過ごしていたという。

そんな第2の人生を歩み始めたころ――廣松さんには“ある感情”が芽生えていた。

「実は、読者モデルを始めたのも、大人になってから早稲田大学へ入り直したのも、すべて夫の勧めだったんです。『大学を卒業したら何か記念の品を』と提案してくれたのも夫。当初は、プレゼントでもらう予定でした。

でも、せっかく自分の力で大学に入学、そして卒業したのだから、私のお金で買いたい!と思って。人生で初めて、自分で自分のために買ったバッグです」

聞くと、24歳で結婚してから、何かを決断するときはいつも旦那さんに背中を押してもらっていたという廣松さん。良い意味で、流れに身を任せるタイプだった。

そんな彼女が、プレゼントでもらうのではなく自分で決断して買ったバッグが、ルイ・ヴィトンのスピーディだったのだ。

そして一緒にこちらの「ブレスレット・スピーディ」も購入。

バッグと一緒に、ルイ・ヴィトン 銀座並木通り店で約5万円で購入


なんと留め具には、「スピーディ」のミニサイズのチャームがついている。

「こちらは一目惚れです。夫とバッグを買いに行った日に、勢い余って購入しました(笑)。コーディネートのアクセントとして、バッグと一緒に使っています」

通勤時や旦那さんとのデート、友人との女子会まで、幅広くデイリー使いしているという。


自己投資をする意義とは?


今回紹介してくれた名品について、「もともと勉強が苦手だった私が早稲田大学を卒業できたんだという自信を思い出させてくれる。そして、これからの日々も頑張ろうという気持ちにさせてくれる存在」と、廣松さん。

「やっぱり、プレゼントでいただいたものとは違う思い入れがありますね。自分のお金で買ったことで、自立した女性に一歩近づいた気がします」

これから先、おばあちゃんになるまで大切に使っていきたいと教えてくれた。




一見すると少し特殊な経歴を持ち、自由に生きているように見える廣松さん。

しかし、人とは違う道を選び、27歳から大学に入り直すという“挑戦”をする彼女の根本には、簡単には揺るがない強い意志があるようだ。流れに身を任せるところは任せつつ、自分の信念は曲げない。そんな彼女からは大人の余裕さえ感じる。

取材の最後に、次に手に入れたいファッションアイテムはある?と聞いてみたところ…。「ティファニーのスマイルネックレスかな。汎用性が高そうなので狙っています」と一言。

取材陣を和ませる優しい笑顔を見せながらも気高く生きる彼女に、ティファニーのスマイルネックレスはきっと似合うに違いない。


▶あわせて読みたい:ディオールが提案する、文学とファッションの出合い。美女が書店で紹介する“珠玉の1冊”とは?

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写真/品田健人

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