キャビアたっぷりの贅沢フレンチも!デートで行きたい都内の新店5選

ジリジリとした熱帯夜が続く東京は、レストランシーンも熱い。

美しきフレンチに、カジュアルに楽しめるネオ居酒屋、正統派和食など、期待の新店が続々誕生!

ここぞのデートや、友人と贅沢したい夜におすすめ!都内のニューフェイス5軒をご紹介しよう。



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1.才気溢れるシェフの新章が、銀座6丁目で晴れやかに開幕する
『Restaurant DESTINA』@銀座


2023/7/1 OPEN

上野さんの代表作となった「銀座」。こんもりと盛られるキャヴィアと、ジャージー牛の生クリームの他は、輝きをプラスする銀箔を添えるのみという、潔い一品だ


見よ、誰もが目を奪われるこのひと皿を。これこそが、今年7月銀座に誕生した『Restaurant DESTINA』のシグネチャーディッシュ、「銀座」である。

この料理を生み出したシェフ・上野宗士さんは、パリでは5ツ星ホテル「オテル・ド・クリヨン」のメインダイニングで修業。

帰国後はフランス料理界の巨匠・アラン・デュカスの信頼を受け、氏が手掛ける『ベージュ アラン デュカス東京』でも活躍した人物だ。

ユニークなネーミングも上野さんの持ち味


2019年銀座5丁目にオープンした『Le Signe』のシェフとして辣腕を振るった後、このたび場所と店名を改めて華々しいリスタートを切った。

上野さんを筆頭に厨房スタッフが立ち働く様子を眼前に望めるカウンターには、ゆったりと配置された8席が。シックな空間は、華やかな料理とのコントラストを見せる


「食材の本質を見極め、それに対して最適な料理をする」という師から継承した信条は不変。

それは「銀座」のために塩分濃度を3.2%に下げて1ヶ月半熟成させるキャヴィアを独自に制作したという逸話に顕著だ。

「133.9m上昇」と名付けられたオマール海老の料理は、デセールと見紛う優美さ。網状の生地の下にはセップ茸と合わせたオマール海老、周囲には深い味わいのアメリケーヌソースが


「銀座」が含まれている「DESITINA GINZA」コース(35,000円)で、上野さんの最新にして最良のクリエイションを、美酒とともに味わう愉悦に浸りたい。


ワインはフランス産が中心。グランヴァンまで取りそろえる。

■店舗概要
店名:Restaurant DESTINA
住所:中央区銀座6-12-12 サクラマークス612 10F
TEL:03-6263-8904
営業時間:18:00~(最終入店 20:00)
定休日:日曜、月曜
席数:カウンター8席、個室1(6席)※前日までに要予約

Restaurant DESTINA(銀座) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

2.北海道のスターホルダーが、新たなスペシャリテを武器に激戦区・東京に降り立つ
『KINO_』@代々木


2023/6/1 OPEN

もともとの造作を生かしたという空間だが、温かみのあるウッディな雰囲気は、素材を重んじる木下さんの料理としっくり融合する


今年6月、北の大地から鳴り物入りで東京上陸を果たしたフレンチレストランが代々木にある。

その名は『KINO_』。「キノ」+アンダーバー=“キノシタ”と読ませるこの店を開いたのは、オーナーシェフの木下雄介さんだ。

外資系の名門ホテルで計10年以上、正統派のフランス料理を作ってきた木下さん。当時最年少で料理長に就任した経歴の持ち主でもあり、そのテクニックの確かさには定評がある


2012年に地元・札幌でレストラン『lien』をオープンし、ミシュランガイドで一ツ星を獲得するなど安定した評価を得ていたが、10周年を機に新たなステップへ進むことを決断。

「多くの名店がしのぎを削る東京で、一度は挑戦してみたい」という夢を形にした。

札幌時代はクラシックフレンチを標榜していたが、こちらでは培ってきた伝統的な技法をベースにしつつも、イノベーティブな要素を取り入れた独創的なスタイルで魅せる。

スペシャリテのイカめしを含むおまかせコース(17,600円)は、アミューズからデセールまで、目にも楽しい全10皿で構成。

ディナーを終えれば、満ち足りると同時に心地良い食後感に包まれる。

誰もが知る郷土料理を、うにのリゾットでアレンジ。この意外性に心躍る


札幌時代から人気の“KINO_”風のイカめしは、堂々たるシグネチャーとして登場。

時季のイカにうにのリゾットを詰め、通常アンチョビを使う「ブール・アンショアソース」にはイカの塩辛を忍ばせて、木下さんならではの味わいに。


うにとイカの濃厚な饗宴は口福!


「アジフライ」には、明石で揚がる「鬼鯵」を贅沢に使用。

らっきょうやスイートチリソースを忍ばせてエスニックのニュアンスを加えたタルタルソースと。


いわば“同郷”出身の「蝦夷鹿のロースト」は、王道のソース・ポワヴラードとともに。

越冬させた「インカのめざめ」のクロケットは実に甘やか。

■店舗概要
店名:KINO_
住所:渋谷区代々木1-37-4 長谷川ビル 1F
TEL:03-6826-9608
営業時間:ランチ 12:00~(L.O.13:00)
     ディナー 18:00~(L.O.20:00)
定休日:月曜、隔週火曜
席数:カウンター8席、テーブル10席 ※要予約

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3.ネオ居酒屋の仕掛け人が新たに手掛けた大人の酒場は、桁外れの賑わいを見せる
『タートル』@渋谷


2023/2/20 OPEN

店があるのはビルの1階ながら、外階段を登ったところに位置しており、入口前のスタンディングエリアではテラス気分も味わえる。夏の夜がぐっと楽しくなりそうだ


エリアごとに違った顔を見せる渋谷の中でも、近頃大人も満足できる個性派の酒場が増加中と評判なのが「渋谷マークシティ」の裏手の一角だ。

今年2月に仲間入りした『タートル』もそのひとつ。

千歳烏山の人気店『我ー喰う』『酒場アカボシ』などを手掛ける久我耕輔さんの最新店であるこちらは、料理も酒も空間も、多彩な選択肢を持つのが魅力。


ネギ油ソースをまとわせた春雨にからすみをたっぷりとあしらい、彩りも美しい「唐墨春雨」(1,200円)は酒が進むこと請け合い。


肉×ピーマンという「青椒肉絲」のセオリーを守りつつ、ラム肉のユッケと生ピーマンを組み合わせて大胆にアップデートした「生青椒肉絲」1,200円。

その名も「もやし中華」(680円)は、麺の代わりに冷やし中華のタレで味付けした茹でもやしを使ったアイデアメニュー。罪悪感ゼロのありがたき一品だ


フードは「ポテトサラダ」「まるい鶏の唐揚げ」といった酒場の定番つまみから「雲白肉(ウンパイロウ)」「黒酢豚」「フカヒレ煮込みそば」など、お酒が進むチャイニーズまで取りそろえ、銀座の日本料理店『銀座 鼓門』店主・浅倉鼓太郎さんがメニューのアドバイスに加わっている。

右.「インクウェル ダブスタイル バブリー」(2,500円)は世界初!の缶入りスパークリングビオワイン。中.「かぼすサワー」580円。オリジナルのグラスには、アズサイイダさんのポップなイラストが。左.人気の夏焼酎「cool mint green」(650円)はソーダ割りが店のイチ押し


ドリンクもビール、サワー類、ナチュラルワインとよりどりみどり。特に力を入れている種類豊富な焼酎は、ソーダ割りで楽しむことを提案。

そして、カラフルな店内にはスタンディング、カウンター、テーブルとさまざまな席が。

行くたびに新鮮な気分に浸れるから、通いたくなること確実だ。

■店舗概要
店名:タートル
住所:渋谷区道玄坂1-15-3 プリメーラ道玄坂 1F
TEL:03-6754-3315
営業時間:16:00~(L.O.23:30)
定休日:不定休
席数:カウンター9席、テーブル40席、スタンディング8名相当 ※スタンディングは予約不可

タートル(渋谷) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

※こちらの店舗は現在、閉店しております。

4.週に3日だけ開かれる扉の奥で、エクスクルーシヴな正統派和食に浸りたい
『銀座しらに田』@銀座


2023/5/10 OPEN

装飾的な要素をほぼ排したストイックな店内。白木の一枚板のカウンターと、古風な意匠が美しい氷室式の冷蔵庫が存在感を放つ


店が開くのは、毎週月曜日から水曜日までの3日間のみ。銀座の一等地でなんと贅沢な、と思うが、それにはれっきとした理由があった。

店主の白仁田政信さんは、福岡・博多にある日本料理店『西中洲しらに田』を筆頭に、焼き鳥とワインの店、そば店など現在6店舗を営む腕利きの料理人。

そのため、福岡と東京を行き来して切り盛りしているのだ。

一週間の半分は福岡で、残りは東京で腕を振るうという二拠点生活を送る白仁田さん。肉体的にはハードであろうが、気合が漲っている


独立する前、最後の修業先として勤めたのが同じ銀座にある名店『銀座うち山』。

若き日に、将来自身の店を持つことを夢見て奮闘した街へ、十数年後に凱旋……という大願成就は実に見事。

献立には「焼き胡麻豆腐」を筆頭に、師に学んだ正統派の品々を踏襲すると同時に、博多に拠点を構えているからこそ仕入れが叶う九州の食材をふんだんに取り入れ“しらに田流”に仕上げる。


白仁田さんの出身地、佐賀・唐津産の素材を使った「鮑と雲丹のゼリーがけ」。

鯛の骨で取ったクリアな出汁をゼリーにして涼やかに。


炭火でカリッと焼いた有明産の天然鰻が主役を張る「うざく」。

みずみずしいきゅうりと香り高い金胡麻が華を添える。


鰹と昆布の旨みが豊かに広がる王道の出汁を堪能する椀物。椀種は「甘鯛と冬瓜」。素材の質の良さが光る。

料理は全ておまかせディナーコース(27,500円~)より。ランチコースは16,500円~。

ワインラバーで「ブルゴーニュ一筋」という白仁田さんがそろえるだけに「ピュリニー・モンラッシェ」「ジュヴレ・シャンベルタン」「ヴォーヌ・ロマネ」など、垂涎の銘醸地の名品が。ボトルワインは15,000円~


「可能な限りお客様の目の前で料理を作り始め、できたてを供したい」という白仁田さん。

その心意気が、鮮烈な味わいを生む。

■店舗概要
店名:銀座しらに田
住所:中央区銀座3-7-13 成田屋ビル 3F-B
TEL:080-4806-1938
営業時間:ランチ 11:30~(最終入店 12:00)
     ディナー 17:30~(最終入店 20:00)
定休日:木曜~日曜
席数:カウンター9席 ※3日前までに要予約

5.美的な品々と、さりげなく贅を凝らした空間とが呼応する隠れ家へ
『tsumugi』@中目黒


2023/6/1 OPEN

艶やかなカウンターの天板には岩手産の漆が使われている。日本を代表する漆工職人の安宅信太郎氏が手掛けた


本格的なフレンチが意外と少ない中目黒エリアに、確かなキャリアを持つシェフが腕を振るう注目のレストランがオープンした。

シェフの津野一平さんは、洋食の名店『日本橋たいめいけん』を皮切りに料理の世界へ入り、その後はフランスでの1年間の修業を経験。

そして、帰国後は『銀座レカン』『ロオジエ』といった錚々たるグランメゾンでも技術を身に着けた。

フレッシュな感性から紡ぎ出される料理に胸が高鳴る

「短角牛 花山椒」は、煮込んでから焼き目をつけたほほ肉に爽やかな香りと鮮やかな色合いが印象的な花山椒ソースを添えて


晴れてシェフを務めることになったこちらの店では、岩手県・田村牧場の「吊るし熟成短角牛」をメニューの柱に据えている。

30日以上熟成させることで赤身の柔らかさや濃厚な旨みがより際立った牛肉を、じっくりと味わいを引き出すコンソメ、2時間半以上焼いては休ませ、を繰り返して完成させる塩パイ包み、ステークアッシュ丼など、さまざまな調理法で提供する。


看板料理の「塩パイ包み」は、短角牛の塊をハーブ入りの塩パイ生地で包んで焼き上げた一品。

ジュラ地方のワイン「ヴァン・ジョーヌ」を使ったソースとともに。


「甘海老、キャビア、水茄子」は、素材の持つ甘みと辛みに着目して構成。

意表を突くのが、〆の「ステークアッシュ丼」。つなぎを入れずに焼いた短角牛と岩手産のバターと塩を南部鉄器で炊いたご飯に盛って。料理はおまかせコース(16,500円)の一例


「カウンターだからこそ熱いものは熱く、冷たいものは冷たく、匂いや音といったライブ感とともにお出ししたい」と意気盛んな津野さん、期待のホープの誕生だ。

■店舗概要
店名:tsumugi
住所:目黒区上目黒2-12-3 PEARS中目黒 2F
TEL:03-6452-2695
営業時間:17:30~(L.O.20:30)
定休日:月曜、隔週火曜
席数:カウンター9席、個室1(6席)※要予約

tsumugi(中目黒) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

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