「あの時の自分に怒られると思う」俳優・桐谷健太が、いまを全力で楽しむ理由

子どものように結果とか考えず、ひたすら今日を楽しく生きていたい

祐天寺の住宅街に潜む『クレモンティーヌ・ビス』。店内には店主夫妻が購入したフランスのアンティーク家具や雑貨が並び、映画のセットのよう。桐谷さんも「素敵な雰囲気ですねぇ」と興味深そうに店内を眺めていた


5歳の時、“絶対に、このワクワクする芸能界に入る!”と決め、実際に夢を叶えた桐谷さん。

常に彼が問いかけるのは、当時の自分だ。

「もし今、楽しめていなかったら、あの時の自分に怒られると思う。何、結果を気にしてんだよ、って。

子どもって、頭を悩ませながら遊ばないじゃないですか。全力で遊びますよね。彼らにとって、遊びほど真剣なことはない。別に褒められようとか、結果なんて何も考えてない。やりたいからやりますよね。

僕も同じで、その感覚で仕事と向き合いたい。だから先のことも、一切考えてないんです。来年のことすら考えてない。

だって、今日考える来年と明日考える来年は、また違うかもしれないですから。今日を楽しく生きることができれば、来年はもっと面白くなるやろうな、それだけです」

今を全力で楽しみ、あるがままを受け入れ、抗わない。簡単なようで難しいことを、こともなげに言う。

最後に、今回のテーマである“休日”について聞いた。

「オフの日はひとりで散歩するのが好きです。行き当たりばったりで、何となくこっち、って歩いた先に素敵なレストランや喫茶店を見つけたり。

なんかこうあったかい光みたいなイメージが湧く方に進むといいこと、あるんですよ」

そう言ってニヤリと笑った。

目的地は決めずに進む。それが桐谷流の成功のセオリーなのかもしれない。

【後編】 6/8に公開!
■桐谷健太さんがペアリングを愉しんだ、祐天寺の住宅街に潜む老舗ビストロ


■プロフィール
桐谷健太 1980年生まれ、大阪府出身。大学進学を機に上京し、2002年、俳優デビュー。2008年、ドラマ『ROOKIES』の平塚 平役で一躍有名に。2016年にはCMソング『海の声』で『第58回日本レコード大賞』優秀作品賞を受賞。現在は『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』で3年ぶりに仲井戸豪太役を演じる。

■衣装
ジャケット 140,800円〈タリアトーレ/トレメッツォ TEL:03-5464-1158〉、パンツ 28,600円〈バグッタ/バインド ピーアール TEL:03-6416-0441〉、時計 3,883,000円(ヴィンテージ)〈A. ランゲ&ゾーネ/コミット 銀座 TEL:03-6264-5310〉、その他スタイリスト私物


▶このほか:【未公開カットあり】話題の俳優・鈴鹿央士が語った「東京に染まったな」と思う瞬間とは



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