今をときめく国民的女優に聞いた、激動の2022年とこれから
「私は役者の仕事が自分の天職だとは思えないので、うまく表現してこられたという自信がありません。
でも、昨年は朝ドラで1年かけてひとつのキャラクターに向き合うなど、今までにない経験に恵まれたので、“表現するとはなんなのか”をじっくり考えることができました。『silent』も貴重な経験でしたね。
監督はゴールデンプライムの帯ドラマを初めて手掛けた風間太樹さん。スタッフの中にはドラマ製作そのものが初めてという方もいらしたので、それぞれのシーンを撮影する前に、必ず意見が交わされたんです。
例えば、“ここはこういう風に演出したいのですが、どう思いますか?”と。自分のセリフがない場面について、考えを求められることもありました。
限られた撮影期間の中でそれをやり通すにはかなりの労力が要りましたが、結果としてものすごく綺麗な映像が生まれ、多くの人に注目していただいた。
コミュニケーションを疎かにしないことの素晴らしさを学んだんです」