「私、小学校から大学までずっと同じ学校なの」
周囲からうらやまれることの多い、名門一貫校出身者。
彼らは、大人になり子どもを持つと、必ずこんな声をかけられる。
「お子さんも、同じ学校に入れるんでしょう?」「合格間違いなしでいいね」
しかし今、小学校受験は様変わりしている。縁故も、古いしきたりも、もう通用しない。
これは、令和のお受験に挑む二世受験生親子の物語。
親の七光りは、吉か凶か―?
◆これまでのあらすじ
名門一貫校出身の果奈は、息子の翼を小学校から同じ学校に入れたいと考えている。翼の成長は目まぐるしく、お受験への期待が高まる。ママ友・彩香とのすれ違いを解消できて、順調に事が運び出した。そんなある日、果奈はお受験教室の先生から「話がある」と呼び出され…。
▶前回:名門校卒だと知られた途端、教室のママ友たちの「見る目」が変わり…。“二世受験”の苦悩
Vol.9 疑惑のクマ歩き
果奈は、幼児教室の先生に呼ばれたので、応接室に入る。
「先生、今日もありがとうございました。お話とは一体…?」
軽い気持ちで聞くと、先生は笑顔になる。
「翼さん、大変頑張っていますね。落ち着きも見られるようになりましたし、ペーパーの対策も順調です」
そうなんで......
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