「私、小学校から大学までずっと同じ学校なの」
周囲からうらやまれることの多い、名門一貫校出身者。
彼らは、大人になり子どもを持つと、必ずこんな声をかけられる。
「お子さんも、同じ学校に入れるんでしょう?」「合格間違いなしでいいね」
しかし今、小学校受験は様変わりしている。縁故も、古いしきたりも、もう通用しない。
これは、令和のお受験に挑む二世受験生親子の物語。
親の七光りは、吉か凶か―?
◆これまでのあらすじ
名門一貫校出身の果奈は、息子の翼を小学校から同じ学校に入れたいと考えている。ダメ元でトライした幼稚園受験にはあえなく撃沈。母親に報告の電話をかけた果奈はふと、なぜ自分は2人の兄とは違う幼稚園に通っていたのか質問する。
▶前回:「受かったらラッキー」で幼稚園受験にトライするも撃沈。母親には、思い当たる“不合格の理由”があって…
Vol.6 家族が「今」できることは?
「どうしてお兄ちゃんたちは付属幼稚園なのに、私は違う幼稚園だったの?まさか私…幼稚園落ちた?」
果奈は、電話越しに母に問いかける。答えを一言も聞き漏らすまいとリビングのソファに座り直した。
「そんなに深刻なことじゃないわよ」
母は笑う。
「果奈、あなたが通っ......
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この記事へのコメント
自分が変わることより相手が変わることを望むのは不毛だよ。
家事を外注したりとかやり方や方法を変えるなり、ランニングとか絶対必要じゃないものを諦めるなりしてからなら分かるけど、先に夫に変われは難しいかと。
お母さん、余裕があるなら来て貰えばいいんじゃん。頑なすぎ。