「私、小学校から大学までずっと同じ学校なの」
周囲からうらやまれることの多い、名門一貫校出身者。
彼らは、大人になり子どもを持つと、必ずこんな声をかけられる。
「お子さんも、同じ学校に入れるんでしょう?」「合格間違いなしでいいね」
しかし今、小学校受験は様変わりしている。縁故も、古いしきたりも、もう通用しない。
これは、令和のお受験に挑む二世受験生親子の物語。
親の七光りは、吉か凶か―?
◆これまでのあらすじ
名門一貫校出身の果奈は、息子の翼を小学校から同じ学校に入れたいと考えている。果奈は夫・光弘をつれて幼児教室を見学した。その際光弘が、幼稚園受験の案内を受けたようで…。
▶前回:幼児教室を見学した父親が、3歳の息子の様子を見て感じた、ある違和感とは…
Vol.5 まずは幼稚園受験
10月下旬。
新年少で幼児教室に入った翼も、もうすぐ新年中に進級する。
その前に小学校受験の前哨戦として、幼稚園受験に挑戦する――夫・光弘の提案を、じっくり考えた果奈は「トライしてみる」という結論を出した。
さっそく果奈たちは、準備の大詰めに入っている。
金曜......
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