春になると、日本を彩る桜の花。
大都会・東京も例外ではない。
だが寒い冬を乗り越えて咲き誇ると、桜はあっという間に散ってしまう。
そんな美しく儚い桜のもとで、様々な恋が実ったり、また散ったりもする。
あなたには、桜の季節になると思い出す出会いや別れがありますか?
これは桜の下で繰り広げられる、小さな恋の物語。
▶前回:旧友の結婚式で、好奇の視線を浴びせられ…。30歳女が耐えきれなかった、友人からの一言
笹沼真夏(30)「8年前、まさにこの桜の下で綾人を…」
9時25分。
始業時刻の5分前に、真夏はリビングのローテーブルに置いてあるPCを立ち上げる。
慣れた手つきで『勤怠管理システム』をクリックし、メールのチェックを開始。真夏の毎朝のルーティンだ。
リモートワークが始まってから3年。
大手菓子メーカーの営業職として......
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