やっぱり、ホテルが好き。 Vol.13

「素敵な出会いがほしい」女性は“必泊”!日本一の縁結び神社へのお詣り旅ならこの宿へ

日本一の縁結びの神社とされる「出雲大社」まで車で20分。

“灯台と水平線を望むお詣り支度の宿”をコンセプトに掲げた「界 出雲」が昨年11月に開業した。

海の絶景はもちろん、タグ付き活葉蟹を使った「蟹会席」がいただけたりと贅沢三昧のステイが楽しめる。

2023年の良縁を願うべく、参拝の拠点とするに最高の宿をご紹介しよう。


山から昇る朝陽が拝めるパワースポット

湯上がり処前から朝陽がのぼる。出雲大社参拝に加え、宿から徒歩約10分の日御碕神社へのお詣りもオススメ


「出雲縁結び空港」という世界でも稀にみる幸多き名の空港からクルマで約45分。「界 出雲」は日本海を望む岬に佇んでいる。

道中の曲がりくねった山道からして絶景だが、この宿の「かわたれテラス」はさらに特別だ。

カウンターの向こうに広がるのは、岩肌もむき出しに海に浮かぶ大小20の島々。荒波による海食を受けた島々の姿がなんとも逞しく美しい。


圧倒的絶景が時が経つのを忘れさせる

24時間出入りできる「かわたれテラス」。テラス手前の屋内は出雲にまつわる本を集めたライブラリーで飲み物はセルフ


関東近郊の海とは毛色が違った景勝で、飛んできた甲斐がある。

チェックイン後にそう感じながらテラスでコーヒーを飲んでいると、つい時間を忘れてしまうが、大浴場や湯上がり処も同じ眺望なのですべてお楽しみあれ。


『日本ベッド』と共同開発したマットレス「ふわくもスリープ」

灯台側和室(定員3名)。壁のアートは日本海の水平線をイメージしていて、島根出身の作家の作品をふたつ繋げている


客室はその出雲松島側か日御碕(ひのみさき)灯台側に分かれるが、今回は後者に宿泊。

というのも日御碕は“日が沈む聖地”と呼ばれる出雲神話の舞台となった地で、出雲大社参拝前に夕陽を愛でるのが宿の推し。

紺碧に映える白亜の灯台が夕方には燃える空を背景とするのもドラマチックだ。

夕陽で心を清めた後に調子がいい話だが、夜には欲望をさらけ出す「タグ付き活松葉蟹会席」が待っている。


タグ付き活松葉蟹を贅沢に使った、蟹三昧のコース

島根または鳥取の港から直送されるタグ付き活松葉蟹。この1杯が大トリとなる豊年蒸しにすべて使われる(2人前)


前菜を終える頃にやってくるのは大きな俵型の陶器。

蓋を開けるとタグ付き活松葉蟹が鎮座していて、立派な存在感に拝みたくなってしまう。そこからが蟹攻めとも言える7品連続蟹料理の始まりだ。

蟹刺のとろりとした舌触りと甘さに唸り、焼き蟹や蟹しゃぶでは旨みをダイレクトに感じ、蟹の絹糸揚げでは香ばしい衣をまとった蟹に童心のように嬉しくなる。


蟹会席は3月まで

活松葉蟹の豊年蒸し。1泊2食の基本料金に1名あたりプラス13,200円で蟹会席にアップグレード可


大トリは先ほど見た活松葉蟹の豊年蒸しで、これはもう我を忘れて身をとり出すのみ。

甲羅には蟹味噌が入り、薬味と合わせて白米にのせれば〆まで蟹三昧だ。


神様と同じものを食べて、神様との繋がりを強める朝食

「神饌朝食」の神饌とは、地元で採れた山海の珍味を神様に献上する食事のこと。12品の小皿料理に加え和朝食がつく


翌朝の「神饌(しんせん)朝食」も意表をついている。神に供える器で登場し、自分が崇められている錯覚に陥るのが面白い。

ともあれ朝陽を浴びて朝風呂にも入れば準備万端。


“禊ぎ風呂”で清い心をとり戻す

塩分濃度が非常に高い強塩温泉は“禊ぎ風呂”と呼ばれている。都会のけがれを落としてから参拝するのにぴったりだ


お詣り支度は少し贅沢なくらいが、心身が健やかになるから正解だ。



身も心も整ったあとは、いざ出雲大社へ。

宿での一連の体験が、今後の素敵な出会いへの期待を一層膨らませてくれるに違いない。

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