プレゼント。
その包み紙を開けたとき、送り主から相手への想いが明らかになる。
ずっと言えなかった気持ち。意外な想い。黒い感情…。
ラッピングで隠された、誰かの想い。
そこにあるのは、プレゼントなのか。それとも、パンドラの箱なのか──。
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梨香子は、盛大な拍手に包まれていた。
「短い間でしたが、本当にお世話になりました。とくに美枝さんには…」
涙をこらえながら、必死に言葉を紡ぐ。
26歳にして、寿退社。この時代に珍しいように思われるが、幼いころの夢だったのだ。
「梨香子、おめでとう!本当におめで......
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