東京…特に港区は、ウソにあふれた街。
そんな港区を走る、すこし変わったタクシーがある。
ハンドルを握るのは、まさかの元・港区女子。美しい顔とスタイル。艶のある髪。なめらかな肌…。
乗客は皆、その美貌に驚き、運転席の彼女に声をかける。
けれど、彼女と話すには、ひとつルールがあった。
「せめて乗車中はウソ禁止です」
乗客たちは、隠れた本音に気づかされていく――。
◆これまでのあらすじ
元港区女子の柊舞香は、突然に自分のもとから去った菅家涼太と再会できると信じ、タクシードライバーになった。それから4年。運命に導かれるように、舞香は客として涼太を拾う。しかし涼太は結婚式を挙げるため、沖縄に向かう途中だった。
▶前回:ずっと忘れられなかった彼と、4年ぶりの再会。運命だと思ったが、彼からまさかの報告が…
西麻布~羽田空港 菅家涼太を乗せて(後編)
港区を走るタクシーはどれくらいあるのか?
同じ瞬間、港区でタクシーを拾いたい客はどれくらいいるのか?
…そのどちらも、とてつもない数だろう。
もしかすると港区は、日本でもっともタクシーの“人口密度”が高いエリアかもしれないと、舞香は思う。
― だから私が涼太さ......
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この記事へのコメント
逆に、これで辞めちゃうストーリーだと、かなりがっかりする。
舞香が涼太よりも幸せになれば、それがリベンジになるから!