「女の敵は女」
よく言われる言葉ではあるが、これは正しくもあり間違ってもいる。
女同士の友情は感情が共鳴したときに仲が深くなり、逆に感情が衝突すると亀裂が生じ、愛情が憎しみへと変化する。
この亀裂をうまく修復できなったとき、友人は敵となる。
だが、うまく修復できればふたりの仲はより深いものになる。
ここに、性格が正反対のふたり女がいる。
ひょんなことから東京のど真ん中・恵比寿で、同居を始めたことで、ふたりの運命が回りだす…。
◆これまでのあらすじ
諒子は、大学の同級生・マリと再会し同居をしている。マリはプロ野球選手の夫と別居中だったが正式に離婚が決定。その理由は彼女に子どもができなかったからというものだった。落ち込むマリを諒子は夜通し慰めたのだった。
▶前回:「そんな自分勝手な理由で…」離婚理由に納得できない女が男を追い詰めると…
Vol.10 一難去って……
都内のあるハウススタジオ。
そこでは錠の脚本家デビュー作のドラマ撮影が行われていた。
「シーン23…アクション!」
プロデューサーである諒子のほか、錠も毎日現場に立ち会っている。
デビュー作ということもあり、現場を見つめる彼の目は真剣だ。
そしてもうひと......
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この記事へのコメント
ゆくゆくは結婚したいって…。錠だけは止めた方がいい。 マリ、相変わらずうるさいけどいつまで居座るんだ?