2022.12.07
フランス南東部のローヌ川流域で生産される「コート・デュ・ローヌワイン」。
種類の多さと、スパイス香る個性的な味わいから、古くからお祝い事や食卓の場で幅広く愛され続けてきたワインだ。
そんな「ローヌワイン」の魅力を存分に楽しめるイベントが開催された。
盛り上がった会場の模様を、お届けしよう。
14銘柄のコート・デュ・ローヌワインを飲み比べ!贅沢な宴が華やかに開幕
「東カレ倶楽部×Cotes du Rhone SPICE OF LIFE ~東京の空の下、ローヌの香りは流れる~」と題された本イベントの会場となったのは、今年3月にチャコット代官山本店内にグランドオープンしたフレンチレストラン『Coteau(コト―)』。
壁全面の大きな窓や吹き抜けの天井が開放的な店内には、テーブルや吊り照明に真鍮が用いられエレガントな雰囲気が漂う。
イベントに参加できたのは、事前に抽選で選ばれたワイン好きな男女約30名。
彼らの目当てはもちろん、「コート・デュ・ローヌワイン」。
コート・デュ・ローヌワインは、豊かなテロワール(ワインの原料となるぶどうの生育環境)のもと作られるワインとして知られている。
コート・デュ・ローヌワインが作られるローヌ川流域は、ぶどうの栽培に適した日照量や気候条件に恵まれていることに加え、ミストラルという風が吹く。
自然資産といえるこの風は地中海に向かって吹く地方風で、ぶどう畑の乾燥を促し、カビなどの病気を抑制する役割を担っている。
また、コート・デュ・ローヌのぶどう畑では、環境、特に生物多様性を尊重することを重要視している。生物多様性、そして環境が守られてこそ、ぶどう樹はより良い実をつけることができる。
例えば、多くの生産者はぶどう畑の近くにコウモリの巣を設置するという。そうすることで、畑の生物多様性を守ることができ、同時にぶどうの木には悪となる害虫の発生をコウモリが抑えてくれるそうだ。
コート・デュ・ローヌワインの生産者たちは、ぶどうが育つ土壌を守るための工夫を重ねることで、健康的かつ自然の恵みを生かしたワインづくりをしているのだ。
ワインとぶどうの品質と原産地を保証するための正確な仕様を定めた「カイエ・デ・シャルジュ」と呼ばれる仕様書(ワイン生産者が守るべき規則のリスト)を遵守し、コート・デュ・ローヌワインは1937年にAOC(原産地統制呼称)を取得。その品質は、確かなものであると証明されている。
さて、肝心の味わいは?
この記事で紹介したお店
コトー/チャコット 代官山本店
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