2.和食好きの彼女を笑顔にする、大人の隠れ家@銀座
『香嵐』
銀座の一等地にある隠れ家で、店と料理人をふたり占めする優越感に浸れる『香嵐』。
和の落ち着いた空間で、名店出身の料理人による懐石料理をしっぽり味わうひと時が、本物を知る大人を満たしてくれる。
店は「松屋銀座」の裏手にあるビルの7階。エレベーターを降りると、季節の花が生けられた格子扉のエントランスが現れる。
茶道具が鎮座する床の間がある店内は、茶室に招かれたような凛とした佇まい。
「大切な人と、顔を向き合わせてゆっくり食事を楽しんでほしい」と、大きなテーブルを設えている。コース 38,500円(サ別)、2名の場合は+個室料 20,000円。
大将が点てる一服で高まる今夜の機運
おまかせのコースは13〜14品。自身の料理を、「旬の食材が持つ生命力やその香りを大切にしている」と話すように、ベストな瞬間を逃さぬよう、客の目の前で仕上げる料理も登場する。
メインの後は、土鍋で炊く新潟十日町産の原種のコシヒカリと季節のおかず。そして、スペシャリテの手打ちの十割蕎麦……と、“もうひとつのメイン”が味わえるのもお楽しみ。
ふと視線を横に向けると厨房の調理風景も望め、シェフズキッチンさながらのライブ感も。
国産松茸をふんだんに使った松茸ご飯。
松茸の新鮮な香りを最大限生かすよう、薄くスライスした松茸を、目の前で炊き立ての白米に混ぜ合わせてサッと火を通す。
松茸の芳醇な旨みと、白米の甘みの調和をシンプルに味わう至極の逸品。
この日のメインはオリーブ牛を使用した「牛肉と天然キノコの吉野煮」。
5種のキノコの出汁と牛肉の味わい深さに唸る。
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絶妙なタイミングで話題を振って和ませてくれるなど、『奥田』でカウンター割烹も経験した五十嵐さんの接客にも安心して身を委ねられる。
知る人ぞ知る銀座の隠れ家で、心尽くしのおもてなしをふたりきりで堪能する夜を。