「女の敵は女」
よく言われる言葉ではあるが、これは正しくもあり間違ってもいる。
女同士の友情は感情が共鳴したときに仲が深くなり、逆に感情が衝突すると亀裂が生じ、愛情が憎しみへと変化する。
この亀裂をうまく修復できなったとき、友人は敵となる。
だが、うまく修復できればふたりの仲はより深いものになる。
ここに、性格が正反対のふたり女がいる。
ひょんなことから東京のど真ん中・恵比寿で、同居を始めたことで、ふたりの運命が回りだす…。
◆これまでのあらすじ
テレビ局プロデューサーの諒子は、性格が正反対の大学の同級生・マリと同居中。そんな中、職場に大学時代に親密な関係だった男・屋敷錠が現れ、諒子と仕事を共にすることになり…。
▶前回:「悔しければイイ男を捕まえさいよ」夫の金で浪費三昧の妻の言葉に、頭にきた女は…
Vol.4 あの頃のまま
19時。恵比寿駅西口の長いエスカレーターの下。
長引く会議を無理やり終わらせ、諒子は錠と待ち合わせの場所へ急いで向かっていた。
再会した錠から誘われたデート。
時間ぴったりに着くと、スマホを見ながら彼は待っていた。
「よかった、待っていてくれた…」
「は......
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この記事へのコメント
これ錠とマリと諒子、全員に言いたい!笑
誰にも共感出来ない。