「今話題の鮨、行かない?」
そんなふうに白金高輪の隠れ家鮨に誘われたら、まずはデートのきっかけになる。
落ち着いた大人だけが集うこのエリアで、しっとりと絶品鮨をたしなもう。
そんな“大人の鮨デート”の誘惑には、人気女優の中村アンさんとて抗えないはず。
2回に渡ってお送りしている、中村さんの記事の後編。
▶前編はこちら:「かき上げヘアに縛られて…」中村アンが髪を大胆にカットしてからの“人生の楽しみ方”
【後編】
■中村アンさんも歓喜した、白金高輪の“暗がり鮨”
■【WEB限定】撮影風景のメイキング動画
※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
『鮨 無何有』がオープンしたのは、今年6月のこと。しっとりとした空気が流れる隠れ家鮨として話題だ。
海外でさまざまな食ジャンルの経験を積み、高い評価を得た大将が腕を振るう“逆輸入”としても注目される。
「アーティスティックなカウンターはまさに劇場のようでした」
重厚感ある扉の上で波打つ清らかな白の瓦。まるで蔵のような佇まいだが、照明に照らされた「無」の文字が、店であることを指し示す。
店内へと足を一歩踏み入れれば、大谷石と漆黒の壁に囲まれ、浮かび上がるように檜のカウンターがゲストを出迎える。
中央に立つのは、オーストラリア、上海、香港で腕を振るってきた大山武雄さん。
まぐろは「フジタ水産」、天然のキングサーモン、さらには北海道産のうにに至るまで、厳選された素材を使いながらも、おまかせコースは1万6,500円という価格設定に、驚かない大人はいないだろう。
海外の美食家たちを唸らせてきたサムライスピリットあふれる全20品
握りのトップバッターはまぐろの目利き、「フジタ水産」から届いた本まぐろの中トロ。
最後から2番目に供される「雲丹丼 白と赤」。北海道産のキタムラサキウニとバフンウニの2種類を食べ比べる趣向だ。
素材そのものが持つ塩味と濃厚な旨み、シャリの酸味が最高のハーモニーをもたらす。